2012年1月29日日曜日

「私は日本から武器をなくすことこそ、世界平和への第一歩だと信じ、110歳まで生きて、この運動に全力を注ぎたい、そう考えています。」(日野原重明)

京都 北野天満宮(2012-01-25)
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聖路加国際病院理事長の日野原重明さんは、今年、101歳になられるという。
「朝日新聞」土曜日版(Be)で日野原式「非武装」論とでも言うべき主張を展開されていたので、以下、概要をご紹介する。

「朝日新聞 Be」1月14日付け (青字が引用)

(タイトル)
100歳・私の証 あるがまゝ行く
「日野原式新世紀」に向けて (下)
日野原重明

(記事)
私は前回のこの欄で、今年101歳を迎える私にとって新世紀への約束、決意=コミットメントをすることが、私に与えられた使命であろうと述べました。
今回は、具体的に何を考えているかをお話ししましょう。

(略)

・・・、若い世代に対して私たち年長者が出来る最も大事なことは、平和な世界を残すことでしょう。・・・


私は、平和の礎を築くために、戦争放棄を明文化した日本の「憲法9条」は大きな役割を担うと考えています。
もし今後、憲法9条改正が国会で可決されたとしても、国民投票で国民の過半数がNOと言えば改正はできません。
確固たる平和への意識を持った若い国民が育つことは、私の悲願です。

(略)

しかし日本には、平和構築の決断力と実行力を備えた政治的なリーダーが不在なのは否めません。
そのリーダーの候補となる女性の育成にも努力していきたいと思っています。


沖縄の普天間基地の問題も、平和に向けて解決しなければならない重要な課題です。
私は以前から、沖縄住民にこの先10年の猶予期間をもらい、その間に在日米軍が撤退し、自衛隊も武器の使用を放棄する、という提案をしてきました。
軍備のない自衛隊は、世界で事故や災害が起こった時、医療班を伴って真っ先に出動し救援活動に従事します。


私は日本から武器をなくすことこそ、世界平和への第一歩だと信じ、110歳まで生きて、この運動に全力を注ぎたい、そう考えています。

(略)

 (聖路加国際病院理事長)

沖縄住民にこの上10年の猶予期間を乞うのは「酷」というものであるが、

■「憲法9条」を守る、
■在日米軍撤退、
■非武装日本の実現、

の思いは伝わってくる。

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