2012年3月9日金曜日

あの山下俊一教授が低線量被曝の危険性を指摘していた

少し前にコチラ ↓

「放射線の影響は、実はニコニコ笑っている人には来ません。クヨクヨしている人に来ます。これは明確な動物実験でわかっています」(山下俊一) 朝日がん大賞受賞

でご紹介した山下先生が、

かつては、低線量被曝の危険性を指摘していたという。

武田邦彦(中部大学)教授のブログで紹介されていた(コチラ)。

以下、概要。
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2009年の「日本臨床内科医学会」に発表された論文で

山下俊一氏は低線量被曝の危険性を指摘していた。

①レントゲンとかCTスキャンなどで患者が被曝することが多く、特に日本ではあまりに気軽に診察で被曝させていると警告。

ヨーロッパではガンになる人の1%が医療によるもので、被曝量の多い日本ではそれが3%になる。

「1%と3%で差がないと思いがちだが、3%というと日本人で9000人だから、交通事故よりも多い」

② 広島、長崎では低い被曝でもガンのリスクがある

③年齢が低いとガンの危険性が高い

③20才未満では、10ミリシーベルトで発がんが起こる

④だから年間被曝量を考えてCTなどをとるのは危険

⑤山下氏の矛盾した見解について、武田氏は、


おそらくは福島では
「政府が決めたのだから、ガンになっても仕方が無い。だから100ミリまで」
ということで、医師に対しては
「ガンの危険性があるから10ミリ以上は使わない方がよい」
と話されたのでしょう。


という。

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確かに、以前にご紹介した広河隆一「福島 原発と人びと」(岩波新書)にも、以下の事実についての証言がある。

(以下は再掲です)
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いわき市のYさんは、
一旦、東京に避難したが、家族を連れて戻ってもよいのか迷っていた。
Yさんは、3月20日、いわき市の平体育館での山下教授の講演を聞いた。

********************(段落を施す)
「私が知りたかったのはとにかく安全か安全じゃないかということでした。
家族を連れてきていいのかだめなのかということです。

その時に山下教授は開口一番、安全です、と言いました。
誰が質問しても安全です、大丈夫です、問題ないですと言い切ったのです

すごい先生が長崎から福島まで、自分も被曝する可能性があるのに来てくれて、安全だって言うんだから間違いないよなって、自分を納得させて東京に戻ったんです。家族を連れに」
家族は三月二四日にいわき市に戻った。
学校が始まるという話を聞いて戻った人も多かった。始業式の日程は五月ごろまで様子をみた後で決めると言ってくれれば、戻ってこなかった人たちもいたはずだった。
学校が始まるんだし仕方がないなと思ったことも、Yさんが子どもたちを連れ帰った理由だが、一番の理由は山下教授が大丈夫だと言ったことだった。

「マスクなんかしなくて空気いっぱい吸って、気持ちを明るくもてばそのほうがいいですから」と教授は言ったという。

放出された放射性物質の量も明らかにならず、また、原発事故の収束も見通せない中で、なぜ安全だと言えるのだろうか。

現状の放射線測定値に基づく見解だとしても、無用な被曝を避けるために、「避難できる人は避難したほうがいいです」と言うべきではなかったのだろうか。原発から放射能は出続けていたのである。今後、どのような被害が生じるか定かではない。

Yさんの妻は「山下教授は、五年後一〇年後に残る罪作りをしたんです」と言う。

Yさんが、あのとき山下教授が言っていたことが本当なのかなと疑問に思うようになったのは、インターネットで調べ始めてからだった。
教授の名前を打ち込んだら、「御用学者」というキーワードが出てきた。

山下教授は二一日の福島市の講演では「放射線の影響は、実はニコニコ笑っている人には来ません。クヨクヨしている人に来ます。これは明確な動物実験でわかっています」と発言していた。

「それで、これはひょっとしたら自分は騙されているのではないかと思って……」とYさんは言う。
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更に、こんなヒドイことも(↓)

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五月三日の二本松市での講演会では「五年後、一〇年後に子どもたちの健康に影響があったら責任を取れますか」と問われ、「将来のことは誰も予測できない。膨大な疫学調査がいるのです」と長期的な影響については明言を避けた。

しかし、同じ講演会で、山下氏は次のようにも述べたのである。

「私は、みなさんの基準を作る人間ではありません。
みなさんへ基準を提示したのは国です。
私は日本国民の一人として国の指針に従う義務があります

科学者としては、一〇〇ミリシーベルト以下では発がんリスクは証明できない。だから、不安を持って将来を悲観するよりも、今、安心して、安全だと思って活動しなさいとずっと言い続けました。
ですから、今でも、一〇〇ミリシーベルトの積算線量で、リスクがあるとは思っていません。

これ(年間一〇〇ミリシーベルト)は日本の国が決めたことです。
私たちは日本国民です
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