2012年6月30日土曜日

東京 北の丸公園 ネムノキの花

北の丸公園のネムノキの花
下は6月25日現在の状況


先週末6月29日(金)に見たところ、残念ながら、殆どの花が丸まってしまっていた。




原発の呪縛・日本よ! この国はどこへ行こうとしているのか 「生産」より「生存」条件 内橋克人(79歳)

毎日JP
特集ワイド:原発の呪縛・日本よ! 経済評論家・内橋克人さん
毎日新聞 2012年06月29日 東京夕刊

 <この国はどこへ行こうとしているのか>
 ◇「生産」より「生存」条件−−内橋克人さん(79)
 「本当にあっけにとられました。悔しいというか、どう言ったらいいか……」

 それまで、じゅんじゅんと説くように語り続けていた内橋克人さんが、その場面を振り返るときは何度か言葉を詰まらせていた。

 今月15日、内橋さんは「さようなら原発1000万人アクション」呼びかけ人の一人として、作家の大江健三郎さん、澤地久枝さん、ルポライターの鎌田慧さんらとともに首相官邸にいた。藤村修官房長官と面会し、脱原発を求める750万人超の署名のうち、野田佳彦首相あての分を手渡すためだった。「藤村長官は、『私も、学生時代は毎日原爆ドームを見ながら大学に通いました』と言ってましたが、本心はどうだったのか」

 政府による関西電力大飯原発再稼働の最終決定が伝えられたのはその翌日のことだ。かねて申し入れていた面会を、急きょ「前日」に指定してきた官邸の意図は何だったのだろうか。

 大震災による東京電力福島第1原発事故から約1年3カ月を過ぎてなお、日本列島では放射能禍が続く。

 「大飯再稼働が、なし崩し的な原発再稼働のスタートにならないようにしてください」。内橋さんは、面会終了間際にこう「念押し」の言葉を発した。藤村長官はうなずきもせず、無言で応じたという。


86年に出版された著書「原発への警鐘」の中で内橋さんは、放射線被ばくとがんとの関係について調査を行った米国のマンクーゾ博士の「スロー・デス(時間をかけてやってくる死)」という言葉を紹介した。文中、博士は言う。<死は徐々に、二十年も三十年もかけて、ゆっくりとやってきます。原子力産業はクリーンでもなければ、安全でもありません。それは殺人産業といっていいでしょう>

 原発再稼働の決断を発表する野田首相の演説を聞いて、内橋さんの脳裏には約30年前のこの言葉がよぎった。

 「首相は『私の責任』と言いましたが、これほど責任のない言葉はない。言葉の矛盾なんです。20〜30年後、野田首相は、端的に言えば政権にいない。さらに野田さんがこの世にいなくなってから生まれてくる命へのリスクに、どう責任を取るというのでしょうか。また首相は『国民の生活を守るため』とおっしゃった。これ、言葉をご存じないんじゃないですかね。生活というのは人間の命あってのことです。生命あってはじめて生活なんで、人間の命というものをリスクにさらしながら生活を守るということはあり得ません。この言葉の空疎さ今ほど、民意と政治がかけ離れた時代はないんじゃないですか


 この人が「人間の命」と口にする時、確かな説得力がある。「私的な話ですが」と前置きして、内橋さんは戦時下の光景について語り始めた。「神戸大空襲、終戦の年の3月17日と6月5日に、焼夷(しょうい)弾の下を逃げ惑って生きのびた経験があるんです。妙法寺川と天井川が合流する瀬に、たくさんの死体が浮いていました」。今回の大津波でも同じような光景があったはず、と被災地に思いをはせて言葉をいったん切り、こう続けた。「日本は依然として戦前と断絶してませんね。国民の合意なき国策決定のメカニズムも、階層社会と貧困も」

 民意と政治。福島第1原発事故に、政治が素早く反応したのがドイツだった。大震災発生から2日後の3月13日夜、首相府に政権幹部が集まり、原子力政策についての対応を協議。翌14日には「原発維持」政策からの路線転換をメルケル首相自らが発表した。

 翌月にはエネルギー政策転換のため、有識者による倫理委員会を発足させた。委員は、「リスク社会論」で世界的に知られる社会学者、ウルリッヒ・ベック氏のほか、政治、科学、哲学、宗教界などから17人。「メンバーには一人として、日本で言うところの『原子力専門家』と称する人はいない。そしてもうひとつ大事なことは、その提言に数字はほとんど含まれていない。技術者が数字をもてあそんだり、一般国民にわかりにくい専門的な言葉で事実を糊塗(こと)するようなことは一切ない」


 国の未来を託された委員会は「安全なエネルギー供給に関する倫理」を論じた。何が決まったのか。「一言で言うと大きな判断基準、次の世代が、本当に人間が人間として生きるにふさわしい条件を持続し維持させることができるか。そのために今生きている世代の責任とは何か、ということです」。報告書をまとめたのは昨年5月末だった。

 ひるがえって日本。大飯原発の敷地内には、活断層の疑いがある破砕帯が通っていると指摘されるが、政府は、専門家の意見を踏まえた原子力安全・保安院の対策で「安全基準をすべて満たしていることが確認された」と言う。「専門家づらした無責任な知識人は、最も倫理から遠い人々なんです。再稼働は福島以後の研究成果をすべて無視した決断です」

 折しも国会では消費増税法案が衆院を通過した。原発再稼働と増税には、根本的な「矛盾」があると指摘する。「増税は、財政赤字のツケを次の世代に残さないために必要だ、というんでしょう。ツケを残さないといいながら、原発から出る放射性廃棄物のツケはどうなのか。命をリスクにさらす問題では、これからもどんどん未来にツケ回しする。これはもう政治ではない


 内橋さんは、「今考えるべきは生存条件だ」と語る。「経団連が、エネルギーがなければ産業が空洞化するとか、国際競争力が衰えるというのは『生産条件』を論じているに過ぎない。かつては物をたくさん作り、生産力を高めれば、人々の生活もよくなった。『生産条件』を上げれば、『生存条件』がよくなる時代もあった。しかし、21世紀の今、両者は対立するようになったんです。環境問題を見ても、労働問題を見てもそれは明らかです」。時折、テーブルをドン、ドンとたたいて問題点を強調しながら、極めて冷静に、論理的に説く。

 野田政権の本質を「経団連かいらい政権」と断じる内橋さんは、これからの日本は「FEC自給圏」、つまり食料(Food)、エネルギー(Energy)、福祉(Care)の自給をめざす地域社会をつくるべきだと話す。

 「被災地を含む多くの地域で取り上げてくれるようになりました。この三つを地域経済の中で循環させていくことで、十分に生きていける。原発がなくてもやっていけることは、全原発が停止した5月以降証明されている電力会社の利益確保と経済界の要求に従うことはないんです

 語り終えた内橋さんの背筋が鶴のようにぴんと伸びた。穏やかな目には、未来を信じる光があった。【井田純】


脱原発を求める声が広がる中、野田政権は「原発ゼロ」状態に終止符を打ち、原発存続にかじを切った。「原発の呪縛」の中、日本はどこへ向かうのか。識者に聞きます。
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ファクス03・3212・0279
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 ■人物略歴
 ◇うちはし・かつと
 1932年生まれ。新聞記者を経て、評論活動に入る。昨年、編書「大震災のなかで」を出版。著書「規制緩和という悪夢」などでは市場原理主義を厳しく批判。他に「日本の原発、どこで間違えたのか」など多数。
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「浜岡原発安全等対策協議会(4市対協)」 御前崎市は再稼動容認、牧之原市・掛川市・菊川市は反対

MSN産経ニュース
浜岡再稼働、割れる地元 対策協 御前崎容認姿勢、周辺3市は慎重 静岡
2012.6.30 02:01

 中部電力浜岡原発の地元4市が原発の安全対策を協議する「浜岡原発安全等対策協議会(通称・4市対協)」が29日、静岡県御前崎市内で開かれた。昨年5月の政府要請による全面停止後の初開催とあって、4市長がそれぞれ浜岡原発の安全性や再稼働について見解を表明し意見集約を図ったが、かえって4市間の温度差を感じさせる結果となった。

4市対協に参加するのは、浜岡原発10キロ圏の御前崎▽牧之原▽掛川▽菊川-の各市。地元の意見を集約する重要な会議だが、この日は原発が立地する御前崎市と周辺3市の見解の相違が際立った。

御前崎市の石原茂雄市長は浜岡原発再稼働について、「中部電が全力を注ぐ安全対策に注目したい。私は18メートルの防潮壁を越えて浸水したとしても、水密性を高めれば機能は保てると思う。津波対策が完成したら、しかるべき機関に審査してもらいたい」と、容認に含みを残した。

一方で、浜岡原発の永久停止・廃炉を求める決議を採択した牧之原市の西原茂樹市長は、「浜岡原発の再稼働は非常に厳しい」と発言。さらに、掛川市の松井三郎市長は「将来にわたって安全が確保されない限り、再稼働はあり得ない」。菊川市の太田順一市長も「市民の理解が得られない限り、容認するつもりはない」と述べた。

また、再稼働の判断に影響する“地元”の範囲について、牧之原市の西原市長は「一度事故が起きれば影響は地元にとどまらない。4市だけでは決められない」と、藤枝市や島田市など30キロ圏内の自治体の意見を反映させることに賛意を示した。一方、御前崎市の石原市長は、30キロ圏内の自治体との意見交換は「考えていない」と突き放した。

4市対協の事務局は、昨年5月以降の開催がなかった理由を、「地元4市の足並みがそろわなかった」と説明した。

この日の会議で浜岡原発再稼働について地元4市の意見集約の困難さが浮き彫りになる一方、今年度中に4市長がそろって福島第1原発周辺を視察することが決まった。

中国地方の全107市町村長のうち、8割近くが原発の全廃や削減を求めている(中国新聞アンケート)

中国新聞'12/6/30
「原発全廃・削減」首長8割

 福島第1原発事故を受けた原発政策について、中国地方の全107市町村長のうち、8割近くが原発の全廃や削減を求めていることが29日、中国新聞のアンケートで分かった。また、環太平洋連携協定(TPP)は政府の説明が不十分などとして「交渉に参加すべきでない」が6割近くに上った。

 原発について「段階的に原発を減らし、将来は全廃」が38・3%(41人)で最多だった。「原発依存度を下げるべきだ」34・6%(37人)▽「脱原発」4・7%(5人)―と合わせ、全廃や削減を求める意見は77・6%の83人に上った。
 これらの割合を5県別で見ると、中国電力島根原発(松江市鹿島町)がある島根が最も高く89・5%。岡山85・2%、鳥取84・2%、広島69・6%で、中電上関原発計画(山口県上関町)がある山口は57・9%で最も低かった
 全廃や削減を求める理由は「自然エネルギーの開発で対応可能」が32・5%でトップ。「国や電力会社の安全対策が不十分」が27・7%で続いた。
 一方、原発を「もっと増やすべきだ」はゼロ。「原発を今後も活用すべきだ」は8・4%(9人)で、理由は「自然エネルギーだけでは需要を賄えない」が88・9%を占めた。その他12・1%(13人)、無回答1・9%(2人)だった。

 TPP交渉については「参加すべきでない」が57・9%(62人)で、「参加すべきだ」の25・2%(27人)を大きく上回った。16・8%(18人)は回答がなかった。
 交渉参加に反対する理由(二つまで回答)を尋ねると「功罪や対策など政府の説明が不十分」が69・4%で最も多く、「農業が被害を受け食料自給率が下がる」も56・5%に達した。

6月29日(金)夜 首相官邸前での原発再稼動抗議デモ ニューヨークタイムズの報道


毎週金曜日に行われている原発再稼動抗議デモ
昨日(6月29日)は、これまでで最高の盛り上がりだったようだ。
たくさんある報道の中でも、ニューヨークタイムズの報道が良かったので、下記に転載させて戴く。
勿論、翻訳版である。
ニューヨークタイムズの見出しは
In Tokyo, Thousands Protest the Restarting of a Nuclear Power Plant
というもの。

【 29日金曜日夜、数万の人々が首相官邸前に参集、猛抗議 】
投稿日: 2012年6月30日 作成者: admin
「『大きな音』、しかし抗議行動は礼儀正しい日本人そのものの、整然としたもの」
「整然と解散し、立ち去った後にはごみひとつ落ちていなかった」
マーティン・ファクラー / ニューヨークタイムズ 6月29日

反原発のスローガンを叫びながら、ドラムを叩きながら、数万の人々が29日金曜日夜首相官邸前に参集し、原子力発電所の再稼働に対し、これまでで最大規模となる抗議行動を展開、一般市民の怒りが爆発しました。

警察が非常線を張る中、女性、小さな子供たち、仕事帰りのスーツ姿の男性、様々な姿の人々が国会議事堂と首相官邸の間の広い通りを埋め尽くし、口々に
「ノー・モア福島!」
の叫び声をあげていました。

参加者の人数は主催者側の発表で約150,000人、これに対し警察側の発表は17,000人とばらつきがあります。
地元のテレビ局などは、参加者数を20,000~45,000人と推定していますが、いずれにしても1960年代以来、東京では最大規模の抗議行動となりました。
長く人々が政治に対して無関心であった日本においては、どのような抗議行動も珍しいといわなければなりません。
しかし日本政府の野田首相が今月、関西地区の大飯原発の再稼働を指示して以来、首相が原子力発電に対する人々の懸念と不安を、無視していることに対する憤りは膨らむ一方でした。

大飯原発は西日本にあります。
福島第一原発の事故により、日本国内にある稼働可能な50基の原子炉がすべて停止した中、大飯原発は日本で最初に再稼働する原子力発電所になります。
原子力発電は日本の国内の電力の30パーセントを供給していました。
福島第一原発の事故では、地震と津波が安全設備の要である冷却装置を稼働不能にしてしまい、3基の原子炉がメルトダウンしました。

野田首相はうだるように暑い日本の夏、電力不足により停電が発生し、日本の産業が打撃を受けるのを避けるため、大飯原発の2基の原子炉の再稼働を指示した、と語りました。
しかし世論調査により日本の国民の3分の2は再稼働に反対しており、政治評論家の多くは、大飯原発において十分な安全対策がとられていることを納得させるには至っておらず、一般の反発を警告していました。

金曜日多くの人々が、野田首相は強大な権限を持つ官僚と大企業の経営者が、国民の意思を無視して密室で協議し何もかも決めてしまう、「いつもの日本の姿」に戻そうとしている、と非難しました。
幾人かの人々は、人々の願いを踏みにじり再稼働を決めた横暴さに対する怒りが、政治的な目覚めのきっかけになった、と語りました。
だから今、こうしてデモ行進しているのだ、と。

「今まで日本人は、中央政府に直接抗議することはありませんでした。」
1才の息子を連れて抗議行動に参加した29才の主婦、中島ようこさんがこう語りました。
「でも今は違います。はっきりと意見を口にする必要があります。でないと政府は、私たち国民を危険にさらしてしまいます。」

「安全対策を強化せず、そのまま再稼働を許すなんて狂っているとしか言いようがありません。」
初めてデモに参加した、主婦の山崎なおみさんはこう話しました。
「安定した電力供給と職を確保するため、原発が必要だ、という話も分かります。でも日本の政府機関は、今や私たち国民を守るつもりが無いことが明らかになりました。もう政府は信じられません。」

こうした政府への不信が、3月以来毎週行われてきたこの抗議行動の参加者を瞬く間に増やしたのだ、と主宰者は語りました。
この抗議行動は数百人の規模から始まりました。
しかし野田首相が再稼働を指示するや、たちまちに数千人の規模に膨らんだ、と主宰者のひとり、東京を活動拠点とするイラストレーターのミサオ・レッドウルフさんが語りました。

日本政府が福島第一原発の事故後、国民の健康を守るための適切な対策をとらず、原子力発電所の再稼働ばかりを急いだ、それに対する不満がこの抗議行動につながった。東京に拠点を置くエネルギー政策グループ、持続可能エネルギー政策研究所の飯田てつやさんがこのように指摘しました。
「これは人々の怒り、そして政府の信頼失墜を表しています。」
「この動きが後戻りすることは無いでしょう。こうした運動は、今後も続いていくものと思っています。」

野田首相自身は、この世の抗議行動に動じていないかのように振る舞いました。
「大きな音だね」と、首相官邸に向かう道すがら、傍らにいた記者にこう漏らしました。

この夜の抗議は確かに大きな音を立てていたかも知りませんが、その行動は礼儀正しい日本人そのものの整然としたものでした。
多くの場所で、抗議行動に参加した人々が、通りかかった通行人に道を譲る姿が目撃されました。
そして歩道からはみ出さないよう、気を使っていました。

午後8時ね抗議行動が予定通り終了すると、主宰者は盛ん視野に向かい、直ちにメガホンを使うのを止め、速やかに退去するよう指示しました。

彼らが立ち去った後には、ゴミひとつ、落ちてはいませんでした。

http://www.nytimes.com/2012/06/30/world/asia/thousands-in-tokyo-protest-the-restarting-of-a-nuclear-plant.html?_r=1&partner=rss&emc=rss
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この記事を訳していて、最後の部分にさしかかったとき、涙がこぼれそうになりました。
参加した方々の真摯な思いと、正しい態度で正しいことを伝えようとする熱意。
そしてその真実の姿を、世界に向け伝えようとする「真のジャーナリズム」。

3.11直後、世界が感動した被災地の人々の「礼儀正しさ」と「思いやり」、9日夜、デモに参加した人々にそれと同じ「礼儀正しさ」と「思いやり」をニューヨークタイムズが認めてくれたことは、この抗議運動の「歴史」にとって非常に意義が大きい、そう言えるのではないでしょうか?

またひとつ、翻訳しながら感動してしまう記事と出会うことができました。

取り急ぎ、推敲なしの一発翻訳で掲載いたしました。
文章の多少の乱れは、ご容赦ください。
なお、この緊急掲載をもって明日の掲載にかえさせていただきます。
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以下、写真は毎日新聞、共同通信、赤旗新聞より。




野田首相、原発事故の責任を取らないと閣議決定(「週間金曜日」)

Yahoo雑誌ニュース
野田首相、原発事故の責任を取らないと閣議決定
週刊金曜日 6月29日(金)16時49分配信
 関西電力大飯原発3号炉(福井県おおい町)が7月1日夜にも起動すると報道されるなか、野田佳彦首相の無責任ぶりがあらためて浮かび上がった。6月29日夕方からの首相官邸前抗議行動の参加者をはじめ、全国各地・世界からさらなる怒りの声が上がりそうだ。

 大飯原発3、4号炉の運転再開について、野田佳彦首相は「最終的には総理大臣である私の責任で判断を行いたいと思います」と5月30日の記者会見で述べた。インターネット上などでは即時に「福島をみてるのか!事故の責任を取れるわけがない」「どうやって責任を取るんだよ」などの批判が出た。

 この「責任の範囲と内容」について、きっちりと問いただしたのが、福島みずほ参議院議員(社民)だ。6月21日に提出した質問主意書で次のように質問している。
〈「私の責任で再稼働を判断した」原発が事故を起こした場合、「事故を起こした責任を野田首相が負う」と理解してよいか。その場合、東京電力福島原発事故で明らかなように、国家社会に与える被害は莫大になることも想定すべきだが、首相としてどのように責任を取るのかをその賠償方法を含め、具体的に説明されたい

 この質問に対し、政府は6月29日、「政治的判断を必要とする国政上の重要な問題であり、内閣の首長である野田内閣総理大臣がこれに関与し責任を持って判断を行うという趣旨で述べた」との答弁を閣議決定したのだ。その一方で、事故発生時の賠償については「原子力事業者がその損害を賠償する責めを負う」などと従来の枠組みの説明にとどまっている。

 つまり「首相の任務として再稼働を決めた」が、「自分のした事の結果、事故が起きてもその被害について責めを負う気はない」ということだしかも野田首相の”二枚舌”はここにとどまらない。

 野田首相は5月30日の記者会見で「あのような事故を防止できる対策と体制は整っております」と断言したが、同政府答弁では事故原因は「津波」であるとし、「地震動」による主要機器の破損については認めなかった。国会事故調では「地震動」による主要機器破損の可能性について重大な関心を持っているほか、そもそも大飯原発の防潮堤はまだ完成していないのだ。不誠実きわまりない。
 さらに6月8日の記者会見で、野田首相は「豊かで人間らしい暮らしを送るために、安価で安定した電気の存在は欠かせません」としたが、同政府答弁では「コストの試算においては、電源ごとの発電単価ではなく、火力及び原子力の燃料費のみにより計算した単価を用いている」とした。燃料費のみの比較で原発が安価だというのでは、野田首相は大ウソつき、との批判を免れないだろう

(伊田浩之・編集部)

山口県 周南市議会、伊方原発(愛媛県伊方町)の廃炉を要請する意見書採択の請願を上程

毎日JP
愛媛・伊方原発:廃炉請願を上程−−周南市議会 /山口
毎日新聞 2012年06月30日 地方版

 伊方原発(愛媛県伊方町)の廃炉を要請する意見書の採択を求める請願が29日、周南市議会本会議で上程された。同市議会の企画総務委員会での話し合いを経て、定例会最終日の来月19日に本会議で採決される。

 請願は市民団体「伊方原発の再稼働を許さない市民ネットワーク山口」(三浦翠代表)と「住民自治を考える会」(山田誠代表)が提出。
 請願では、伊方原発周辺の活断層が動いて福島第1原発のような事故が発生すると、原発から約80〜110キロ離れた周南市も風向きによっては放射能の影響を受ける、と指摘。国や愛媛県、伊方町、四国電力に再稼働をせず廃炉とするよう要請する意見書の採択を求めている。
 同市議会は昨年5月、二井関成知事に対して上関原発の建設計画中止を中国電力に求めるよう要請する意見書を、全会一致で可決している。
 この日の本会議では、木村健一郎市長の任期中の給料を半減する条例案など計18議案が上程され、教育委員など2件の人事案が可決された。
〔山口版〕

関電(関西電力)の危険な経営(金子勝)


金子勝(‏@masaru_kaneko)さんのツイターより
(改行を施した)


【関電の危険な経営1
昨日、関西地域のNHK「かんさい熱視線」に出ました。
関電は発電の半分が原発だが、今後8年以内に11基中7基の原発が40年を超える
原子炉等規制法が厳格に適用されれば、電力供給の3分の1を失う。
つまり老朽原発に依存したビジネスモデルは早晩破綻するのです。

【関電の危険な経営2】
これら老朽原発は原価償却が終わっておらず、廃炉のための引当金も不足
40年で廃炉にすると、利益がなくなり多額の損失が次々出るのです。
引当金は40年間稼働率76%で積むが、事故かトラブルが多い危ない原発と積めない。



【関電の危険な経営3】
しかも原発は止めているだけで減価償却とメンテナンス費用で多額の損失を生む不良債権です。
つまり関電は老朽原発を動かし続けないと経営が成り立たない危ない企業なのです。
だから、なし崩し再稼働を強行し、保安院も40年すぎた美浜1号機の10年延長を認めるのです。



【関電の危険な経営4】
関電は大飯原発のフィルター付ベントや免震棟等の対策を先送りするが、資金繰りを含めて具体的な資金計画を提示しない。
おそらく現在の経営状態では実施は極めて困難。
ましてや40年廃炉寸前の老朽原発に安全投資をするはずがない。



【関電の危ない経営5】
六カ所村の再処理施設は、計画時から20年たっても動かず、建設費1.4兆円、減価償却や人件費1.6兆円、増資0.4兆円の計3.4兆円もコストオーバー。関電は出資・債務保証など巨額の資金をつぎ込み抜けられないのです。 http://goo.gl/Y8Y9t 

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東京新聞
稼働30年超の原発17基 廃炉積立金 14基不足
2012年6月29日 07時08分
運転開始から三十年を過ぎた全国十七基の原発のうち十四基が、四十年の運転期間(寿命)中に、廃炉に必要な費用を積み立てられないことが分かった。経済産業省資源エネルギー庁の資料を基に、本紙が試算して判明した。廃炉が必要になった時点でも、総額六百五十九億円が不足する深刻な状況だった。 (桐山純平、山口哲人)

原発を廃炉にするには、長い年月と三百億~八百億円と巨額の費用がかかるため、電力会社は毎年、費用を積み立てることが義務づけられている。電気事業法は四十年間で積み立てが完了することを想定しているものの、明確には期限が切られていない。
エネ庁の資料で示された積み立てるべき金額、これまでの積立額などを基に、本紙は運転開始から四十年に達した場合の不足額を試算した。

日本原電敦賀1号機(福井県)や関西電力美浜1号機(福井県)は既に運転期間が四十年を超えているのに、積立額はそれぞれ三十九億、九十三億円が不足している。七月に四十年を迎える美浜2号機も六十六億円が不足している

逆に積み立てが完了するのは、四国電力の伊方1、2号機(愛媛県)と九州電力玄海2号機(佐賀県)の三基のみ。ほかの十一基は十億~八十八億円が積み立て不足となるとの結果になった。
廃炉費用に必要な積立額は、原発稼働率76%で四十年間運転したとしてはじきだす。ただし、トラブルなどで稼働率が76%に到達しない年があると、単年度の電力会社の積立金は少なくなり、四十年間で必要な額には満たない仕組みになっているという。
エネ庁幹部は「稼働率が低かった原発は積立金が足りない傾向にあるが、算定式に従って計算するとこうなるのは当然」と、制度に問題はないとの見解を示した。
しかし、積立制度はもともとは積立期間が二十七年に設定されていたが、二〇〇〇年に電力会社の負担を減らす目的で四十年に延長された経過がある。
負担を減らしたのに肝心の積立金が足りない状況に、慶応大の金子勝教授(経済学)は「原発を廃炉にした瞬間に積み立て不足を全額解消する必要が出てくるので、そうならないよう電力会社は四十年を超えても老朽原発を動かそうとしている」とルールの厳格な運用を求めている。
(東京新聞)






野田総理の有名なシロアリ演説 「マニュフェスト・・・。書いてあることは命懸けで実行する。書いてないことはやらないんです。」

野田総理が、街頭演説で有名なシロアリ演説(マニュフェスト遵守論と消費税増税不要論)を展開。これは必見。
「書いてあることは命懸けで実行する。
書いてないことはやらないんです。」


【小沢一郎 妻からの「離縁状」:週刊文春】 有田芳生さんの主張・見解の纏め


小沢一郎夫人の離縁状に関する有田芳生さんのツイター纏め
分かり易い。


Occupy_(オキュパイ)ブログのコチラ ↓
【小沢一郎 妻からの「離縁状」:週刊文春】・有田芳生議員( @aritayoshifu )の主張・見解:togetter

ご本人も感謝している。
有田芳生 ‏@aritayoshifu
よくまとめてくださりました。感謝!RT @Occupy_: 【 【小沢一郎 妻からの「離縁状」:週刊文春】・有田芳生議員( @aritayoshifu )の主張・見解: ‪#togetter‬ 】 http://togetter.com/li/321513


ところで、このヘタな謀略、まだ続いているらしい
今日(30日)のツイターでも・・・・↓
11時間 有田芳生 ‏@aritayoshifu
「小澤和子」さんからの怪文書が小沢グループ議員に届いた。嗚呼「アホらし屋の鐘が鳴る」。時間があり、必要を感じれば来週にでも紹介する。

三宅雪子 ‏@miyake_yukiko35
今回、新たに事務所に届いた小沢さんの奥さんを名乗る手紙は単なるとるに足らない愉快犯だったが、送り先(今回は限定されていた)を見ていると近い場所にいる人だなと感じ、そこが気持ち悪い。いつまで小沢元代表への嫌がらせは続くのか。

有田さんは小沢グループ?という質問もある。
回答は・・・↓
有田芳生 ‏@aritayoshifu
事実ではありません。事実は「思う」ことではありません。私は小沢グループでもありません。RT @ufouchida: 貴方は小沢一郎の秘書をやっているんですか、よくもまあ小沢一郎の提灯を飽きずにもちますねえ。小沢もいい加減ですが貴方もいい加減です。 放射能については事実だと思う。


保安院、7月中に泊原発の現地調査を実施。北電は11月までに再稼動したいという。


毎日JP
泊原発:現地調査 国が7月実施へ
毎日新聞 2012年06月29日 01時16分(最終更新 06月29日 01時53分)
 北海道電力泊原発(北海道)1、2号機の再稼働に必要な安全評価(ストレステスト)1次評価の妥当性を検討するため、経済産業省原子力安全・保安院は28日、7月中旬に現地調査をすることを明らかにした。
保安院は現地調査を踏まえ、8月にも審査書をまとめる方針。関西電力大飯原発3、4号機(福井県)と四国電力伊方原発3号機(愛媛県)は審査を終えており、泊原発が続くことになりそうだ。
ただし、内閣府原子力安全委員会は、原子力規制委員会が発足するまでは、審査書がまとまっても確認作業をしない方針のため、再稼働の時期は未定だ。

泊原発では周辺の活断層が約166キロにわたって連動した場合の揺れが、想定する最大の揺れ(基準地震動)を一部超えることが判明したが、北電は原発の耐震安全性に問題はないと報告。保安院が妥当性を審議している。【岡田英】

北海道新聞
北電社長、泊再稼働「11月までに」 冬の需給見通しを近く提示(06/28 06:25)
 北海道電力の川合克彦社長は27日、株主総会後に記者会見し、泊原発(後志管内泊村)全3基(出力計207万キロワット)の停止が続けば夏以上に厳しさを増すと想定される冬の電力需給の見通しについて「夏のうちにも早急に出したい」と表明した。計画停電を冬場も準備する可能性については「選択肢から外すという話にはならない」と述べた。
現在定期検査のため停止中の苫東厚真火力発電所(胆振管内厚真町)4号機(出力70万キロワット)は10月23日に復旧する予定だが、道内では冬の方が夏よりも最大電力需要が70万キロワット程度増加する。暖房、融雪など生活を支える電力使用が増えることから、川合社長は「冬の方が節電が難しい」と指摘した。<北海道新聞6月28日朝刊掲載>

茨城の漁業協同組合連合会、東海第二原発の再稼働反対を決議


朝日新聞
漁連 東海第二再稼働に「ノー」
2012年06月29日
 県内の主な漁協でつくる茨城沿海地区漁業協同組合連合会は28日の通常総会で、日本原子力発電東海第二原発の再稼働反対を決議した。
 決議文は「茨城県沿岸は福島第一原発から70~170キロの距離にあるが、全域で(漁業)被害が生じた。東海村の東海第二原発で事故が発生すれば県の漁業は全滅する」と指摘し、「再稼働には断固反対する」と結んだ。今後、日本原電や橋本昌知事に提出する。
 総会の冒頭、小野勲会長は「県の漁業は極めて厳しい状況。心を一つにして対応を」と訴えた。

東北電力 浪江・小高原発計画を撤回せず

6月28日「朝日新聞」夕刊の「素粒子」
「白昼に現れた妖怪か。
福島にまだあった新原発の計画。
市民や自治体が「消えよ」と唱えても、いまだに退散せず。」

福島民報
浪江・小高原発計画 撤回提案を否決 東北電株主総会 県と県内10市町村は賛成
 東北電力の株主総会は27日、仙台市で開かれ、同社が浪江町と南相馬市で進めている浪江・小高原子力発電所建設計画の白紙撤回を定款に定めるよう求める株主提案の議案を反対多数で否決した。反対は91%で、議決権を持つ県と県内19市町村のうち、県と地元の浪江町、南相馬市など10市町村が賛成した。
 福島民報社の調べでは、県と浪江、南相馬の他、郡山、いわき、須賀川、田村、桑折、会津美里、泉崎、石川の各市町村が賛成した。県は賛成の理由について「本県で原発事故が起き、今も県民が苦しんでいる上、県は県内原発の全基廃炉を表明しているため」としている。
 一方、福島、喜多方、相馬、伊達、川俣、西会津、三春、楢葉、大熊の各市町は賛否を示す手続きを取らなかった。
 株主からは「福島県は脱原発を掲げ、浪江町議会も誘致決議の白紙撤回を打ち出している。県民と町民の声を無視するのか」との質問があった。会社側は安全対策に万全を期した上で、エネルギー政策に関する国民的な議論の行方や地元の意見を踏まえて判断する考えを示した。
( 2012/06/28 09:46 カテゴリー:主要  )

河北新報
「浪江・小高原発、認めぬ」 福島の自治体、株主提案に賛意
東北電力の株主総会で受け付け会場に集まる株主=仙台市青葉区の電力ビル
 仙台市青葉区の電力ホールで27日開かれた東北電力の株主総会。浪江・小高原発(福島県浪江町、南相馬市小高区)の建設計画撤回など、市民団体「脱原発東北電力株主の会」による3件の株主提案は全て否決されたが、地元の浪江町と南相馬市、福島県は賛成の議決権を行使した。東京電力福島第1原発事故で甚大な被害を受けた地域の意思表示。海輪誠社長は総会後の記者会見で「重く受け止める」と述べたものの、計画撤回には踏み込まなかった。
 浪江町は浪江・小高原発の計画撤回に加え、女川(宮城県女川町、石巻市)、東通(青森県東通村)の両原発の安易な再稼働を認めないことを定款に盛り込む議案など3件全てに賛成した。
 町は河北新報社の取材に「原発事故も収束していない。原発は不要で、再稼働も認められない」などと説明した。
 南相馬市と福島県は浪江・小高原発に関する議案のみ賛成し、他の2件には議決権を行使しなかった。県は「県内にある東電の原発全ての廃炉を求めている。新規建設は考えられない」と言い、南相馬市は「原発の再稼働や建設は認められない」と強調する。
 一方、宮城、青森両県と石巻市は、これらの株主提案全てに反対した。青森県は「再稼働の検討に当たって安全第一は当然だが、定款を変更する必要はない」と話す。大株主の仙台市も「定款の中だけで位置付ける話ではない」(奥山恵美子市長)として反対に回った
 総会で株主から「原発の安全性など信じられない」などの声も上がった。岩手県沿岸部の男性は「女川原発に強い不安がある。安全協定も結ばれていない」と訴えた。
2012年06月28日木曜日

朝日新聞
県は賛成 浪江・小高原発白紙案
2012年06月28日
●東北電力の株主総会 宮城、青森などは反対
 東北電力は27日、仙台市で株主総会を開いた。脱原発を訴える株主が提案した3議案はいずれも否決されたが、株主でもある自治体の賛否は福島県とそれ以外で分かれ、東京電力福島第一原発事故の受け止め方の違いが浮かび上がった。
 否決されたのは「脱原発東北電力株主の会」(篠原弘典代表、株主数261人)の提案。(1)再生可能エネルギーへの投資拡大(2)女川原発(宮城県)と東通原発(青森県)の再稼働に条件付与(3)浪江・小高原発(福島県)の建設計画を白紙撤回――を定款に明記する内容だが、いずれも9割超が反対に回った。宮城県、仙台市、青森県はすべての議案に反対。「定款を変えてまでやるものではない」といった理由だった。
 一方、東京電力福島第一原発を抱える福島県などは議案によって賛否を変えた。(3)は「県内の原発全廃を求めているため」(福島県の担当者)賛成したが、(1)(2)は「白紙」で応じ、賛否を明確にしなかった。福島県の担当者は「(1)(2)は他県のことも含まれるため」と理由を説明した。

2012年6月28日木曜日

放射能汚染 長野県軽井沢町のニホンジカで基準値超 佐久市などで野生獣肉の出荷・摂取自粛呼びかけ


ニホンジカから基準値超の放射性物質
(長野県)
県は、軽井沢町で捕獲されたニホンジカから基準値を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。軽井沢町と隣接する佐久市、北佐久郡御代田町において野生獣肉の出荷と摂取の自粛を呼びかけている。
[ 6/28 18:21 テレビ信州]

永禄13年/元亀元年(1570)9月12日 本願寺、信長に敵対。足かけ11年に及ぶ「石山本願寺戦争」始まる  [信長37歳]

鎌倉 長谷寺 2012-06-20
*
永禄13年/元亀元年(1570)
9月11日
・織田軍、中島の畠中城を攻略(「言継卿記」4)。
*
9月11日
・大友宗麟、櫻井藤兵衛入道某に筑前莚田郡之内24町を与える。
*
9月12日
本願寺の敵対(足かけ11年に及ぶ「石山本願寺戦争」の始まり)
信長、義昭と共に野田・福島北方10町の海老江城(福島区)に本陣移動、野田・福島攻撃開始。
陥落真近となる。根来鉄砲衆3千と雑賀鉄砲衆2千来援。
本願寺顕如、一向宗徒に挙兵を呼びかける。信長は予期したものと受けとめる。

野田・福島攻撃。
足軽達が築き上げた土手から一斉射撃、先陣の兵は塀際に押し寄せ、井楼に大鉄砲が上げられて城中に撃ち込まれる。
「根来・雑賀・湯川・紀伊国奥郡衆二万ばかり罷立ち、遠里小野・住吉・天王寺に陣取り候。鉄炮三千挺これある由候。毎日参陣候て攻められ候。御敵身方の鉄炮誠に日夜天地も響くばかりに候」
野田・福島両城は和睦を提案するが、信長はこれを容れず、「程を知らぬ奴輩、攻め干すべし」と殲滅を決意

夜半、本願寺寺内に挙兵を知らせる早鐘(三好勢が抵抗している間に信長に戦いを挑む判断)。
摂津・河内の寺内町・道場に伝播し、和泉・大和・紀州へも伝わる。
中には、義昭側として信長の指揮のもと三好三人衆と戦っていた紀州の雑賀・湯川の門徒衆も含まれる。
本願寺衆の鉄砲は、三好三人衆(野田・福島砦)に対峙する楼の岸・川口砦に向って発砲。

将軍義昭を中核とし、本願寺、朝倉・浅井、松永・三好ら畿内勢力、信玄を含めた信長包囲網が形成される。

(日付不明)下間頼総の義昭・信長への宣戦布告。信長が石山本願寺に対して「謀叛」が「重々歴然」とし、義昭が信長に「御一味」して「御儀絶」したため(「勧修寺文書」)。
(日付不明)信長、近江顕証寺へ石山本願寺からの蜂起命令に応じなかった旨を賞す(「本願寺文書」)。

石山本願寺:
境内に御影堂・阿弥陀堂中心に、宗主・一家衆・家族が居住する「御坊」、周辺に有力坊主・内衆(家臣)の「宿所」。
境内外側周辺に北町・西町・南町(南町屋)・北町屋・清水町・新屋敷6町と枝町の檜物屋町・青屋町が「寺内町」を形成。
寺内町8町で1500~2千軒の町屋。
「御坊」周辺に堀・櫓、寺内町外部にも堀・土塁・櫓。
全国門徒衆から選ばれた、「御坊」警護の「番衆」。

石山を狙う戦略的意味。
①「武家」による天下支配(「大阪門徒・一揆・百姓」の中世的論理の支配・屈伏)。
既に、冨田の聖徳寺(尾張門徒の中心)、近松の顕証寺(大津からの京都の入口)、摂津高槻冨田の教行寺、河内招堤の敬応寺、枚方の順興寺、八尾久宝寺の顕証寺は寺内町を屈伏させ安堵。
本願寺を石山から退去させれば、各地の反信長大名と結ぶ門徒を弱体化できる(三好三人衆を支える阿波・讃岐門徒衆、浅井・六角に協力する近江門徒衆など)。
②大阪の地の利(大阪湾に臨む上町台地の一番高い先端部)。

本願寺法主顕如が反信長姿勢をとると西尾張も緊張状態。
信長は長島に近い小木江城(海部郡立田村)に弟信興を置き、五明(海部郡弥富町)砦に兵を入れ願証寺(尾張・美濃・伊勢の門徒を統括する真宗本願寺)の一向一揆に備える。

濃尾の一揆状況:
①郡上惣門徒中は安養寺(郡上市八幡町)に結集、
②多良谷(養老郡石津町、揖斐川支流牧田川奥)では浄徳寺に結集し織田軍団氏家氏と戦う、
③尾張葉栗郡~美濃厚見郡では河野惣道場専福寺が石山を援護。
*
9月12日
・「越州之軍勢」(朝倉軍)8千が近江堅田まで進撃の「雑説」により「京中騒動」となる(「言継卿記」4)。
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9月13日
・未明より西風強く淀川が逆流。三好三人衆は河端の堤を切り、織田陣営は浸水。
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9月13日
・石山本願寺、楼岸・川口の織田軍を攻撃。
14日、天満ヶ森を攻撃。織田勢も応戦、川を越え、両軍は淀川堤で衝突。
織田勢一番手佐々成政は手傷を負い退く。二番手前田利家が堤通り中筋を進み、右手から弓衆中野又兵衛、左手から野村越中・湯浅甚助・毛利秀頼・兼松又四郎らが殺到。
乱戦のなか、野村越中、討死(「信長公記」ではこの戦いは14日。「細川両家記」などは20日とするが、こちらの方が真実に近い)。
15日、雑賀衆・門徒勢、本願寺より討ち出し織田勢3千討取る。
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9月14日
・将軍義昭は本願寺との和平を模索。
「公方親征」とはいえ信長が圧倒的主導権を握る形勢を挽回するため。この日、大納言烏丸光康を京都に戻らせ、18日、義昭の意向を朝廷に報告させる。

「武家(義昭)より、大坂の一揆おこり候わぬよう、仰せいたされ候へのよし、一位の大納言(烏丸光康)して申さるる」(『御湯殿上日記』9月18日)
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9月14日
・顕如から紀州門徒に宛てて、
「急に注進せしめ候。爰元(ここもと)の儀、難儀相極り候。根来寺の事候へば、是非に及ばず候。相調(ととの)わずに於いては、その方の儀、おのおの顧ず。早速切上られ候わば祝着候。併せて頼み入り候」(「本願寺文書」)
将軍・信長に呼応して出兵した根来寺との調停が不調に終わり、これとの戦いを指示。
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9月14日
・義昭名で家康に出兵命令。
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9月16日
・ノイマン・ルイス・ダルメイダ、博多会堂復興の状況を報じる。
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9月16日
朝倉・浅井両軍3万が坂本に進出
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9月16日
・「十六日十七日に鉄砲留められ候て、和睦の暖(あつかい)候へども、相調のわずよし申し候」(「細川両家記」)。義昭の工作かどうかは不明。
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9月17日
・義昭、信長の懇請により本願寺に停戦命ずる勅書要請乞う。
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9月17日
・吉田兼見、朝倉氏入洛風説により家財疎開。
また初めて北条氏康・氏政に音信(「兼見卿記」1)。
*
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「民主党は4年間は上げない。もし上げる場合は、国政選挙でマニュフェストに書いて、国民の審判を受ける」(2009年夏 民主党岡田幹事長)


あれは2009年の夏だったんだ。

「民主と自民では経済戦略に明確に違いがある」と岡田幹事長。
ほんの少し前のことなのに。

岡田氏、若いね。

「民主党は4年間は上げない。もし上げる場合は、国政選挙でマニュフェストに書いて、国民の審判を受ける」とも。
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保坂展人 ‏@hosakanobuto

おはようございます。「政権交代」から「政権溶解」へと銘記しておきたい。今朝の東京新聞は「2009年の夏がはるか昔に感じられる。12年6月26日は政権交代が終わった日だ」と1面に書いているが同感。「決められない政治」とは「決めさせない政治」によって生まれ、基本政策の大溶解を生んだ。
*

放射能汚染 掃除機の塵、焼却灰埋立て基準値超も 常総生協

朝日新聞
掃除機の塵からセシウム
2012年06月28日
 東京電力福島第一原発事故後、常総生協(本部・守谷市)と国立環境研究所(つくば市)は、家屋内の放射能を調べるため、掃除機内のハウスダスト(室内の塵(ちり))を収集、測定している。ホットスポットエリアの茨城県南部や千葉県北西部などでこれまでに250世帯ほど調査した結果、放射性セシウムの平均は1キロあたり1865ベクレル焼却灰に関する国の埋め立て基準(1キロあたり8千ベクレル以下)を上回る塵も5世帯で見つかっている。
 また、常総生協が茨城、千葉の両県で実施しているセシウムの土壌沈着量調査では、調査対象の17自治体中、放射線管理区域の基準値(1平方メートルあたり4万ベクレル)を上回った調査箇所が全調査箇所の半分以上を占める自治体が11市町にのぼっていることも明らかになった。
 常総生協は7月1日午後1時半、龍ケ崎市の馴柴(なれ・しば)コミュニティーセンターで開かれる「長期低線量内部被曝(ひ・ばく)と子どもの健康」をテーマにした講演会で報告する。

当選1回の民主党議員11人が消費税増税に反対投票した議員の厳正処分を野田に要請。議員名はこちら。


■有田芳生さんのツイターより
有田芳生 ‏@aritayoshifu
消費増税法案に賛成した岸本周平(和歌山1区)、江端貴子(東京10区)議員ら当選1回の衆院議員11人が野田首相に会い、反対した議員に「厳正処分を」と要求なかには「本音は反対なのに賛成した。なのに反対した議員が処分されないのはおかしい」と説明する者もいる。倒錯「宙返り」の没論理だ

ジャーナリスト 田中稔 ‏@minorucchu
消費増税反対議員に厳正処分をと野田首相に申し入れた議員。岸本周平(和歌山1)神山洋介(神奈川17)江端貴子(東京10)後藤祐一(神奈川16)三村和也(比例南関東)藤田憲彦(東京4)磯谷香代子(比例東海)小原舞(比例近畿)斉木武志(比例東海)阿知波吉信(岐阜5)石井登志郎(兵庫7)
有田芳生さんがリツイート


■三宅雪子さんのツイターより
三宅雪子 ‏@miyake_yukiko35
Kさんは、生粋の増税賛成派なので「本当は反対だけど賛成した」議員ではない。そうした議員らが「反対議員らに厳正な処分を」というのは一応理解できる。しかし、仲間の処分を堂々と官邸に申し入れるという段階で人間として終わっている。いや、もう仲間と思っていないということか。愚かな行為だ。

三宅雪子 ‏@miyake_yukiko35
会館の前で、官邸に処分を申し入れした11人の1人に会った。親しい(と思っていた)議員だったのでなぜ?とこみ上げるものがあった。その議員いわく処分を求めたつもりはなくこの事態に当惑しているとのこと。K議員に対応を「一任」したらこうなったらしい。「一任」はやはりよくないということか。

(6月30日追記)
中村てつじ(中村哲治)民主党参議院議員 ‏@NakamuraTetsuji
反対者を全員除籍処分にすべきという立場でしょうか。そうすると少数政権になりますが。RT @shuheikishimoto 午後2時半から、首相官邸に野田佳彦総理を訪ねました。私を含め​、1回生11名で、改めて、「厳正な処分」をお願いしてきました​。…
三宅雪子さんがリツイート


6月28日 三宅雪子 ‏@miyake_yukiko35
たぶん、外れてないと思うが私はこう読んでいる。官邸の申し入れの際、当然用件は告げなければいけない。「今そういう行動は困る」とたしなめるのがごく普通の対応だ。恐らく処分の対応に苦慮していた執行部が「一年生議員声に押されて」という理由づけにしようとしたのでないか。ミエミエなのだ 。

6月28日 三宅雪子 ‏@miyake_yukiko35
K氏は考え方が根本的に間違っている。特に3か所。「総理が命懸で通そうとしている法案だから」→国民には関係ない。「組織人だから」でたー国会議員=組織人説。私は絶対違うと思う。「党人だから」ならまだわかる。「自民党・公明党に申し訳ない」このあとついでのように国民にも申し訳ないと一行

6月28日 岸本周平 ‏@shuheikishimoto
今日は、情報収集の一日。私が昨日、1回生を代表して幹事長と首相に「造反者に厳正な処分」をお願いしたことに関して、賛否両論をいただきました。私の真意をブログに書きましたので、ぜひお読み下さい。http://blog.shuheikishimoto.jp  pic.twitter.com/Z1aObl82
三宅雪子さんがリツイート

衆議院議員 藤田憲彦 ‏@fujitamin
首相官邸に赴き、有志の一期生議員11人で反対者に対する厳正な処分を求めるよう要請をして来ました。総理からは一体改革特別委員会の審議の労を労ってもらいつつ、具体的な内容は言及しませんでしたが、気持ちは汲んでくれたと思います。
三宅雪子さんがリツイート

有田芳生 ‏@aritayoshifu
岸本周平議員は「昨日の総理の言葉を使わせていただき、厳正な処分をということをお願いした」と語ったが、首相が使ったのは「厳正な対応」。「私たちの思いを受けとめていただいた」という岸本議員に「思いを受けとめたと感じる総理発言は」と記者が質問。それに対して「顔色を見ていれば…はい」。
三宅雪子さんがリツイート

6月28日 有田芳生 ‏@aritayoshifu
岸本周平「賛成派は土曜日曜、地元で消費税をお願いする演説をして白票を入れた。反対派は反対の演説をして反対票を投じられた。同じ党の中で同じ扱いを受けるのは大変おかしいのではないかという思いを持って厳正な処分を(総理に)お願いした」「反対派の人ばかりテレビに出ているのはおかしい」。
三宅雪子さんがリツイート

三宅雪子 ‏@miyake_yukiko35
永田町では、用件を承知していて11人を受け入れた官邸は確信犯だという意見が多い。先導者が一連の会議の司会者、いわば執行部側の人間(しかも元財務官僚)だったから余計だ。官邸がこの人物に依頼した、という疑惑も根強いがあくまでも疑惑。とにかくシナリオライター(側近)の腕が悪い!


米長はるのぶ ‏@harunobu_yone
6月27日13時30分から開かれた民主党参議院議員総会。野田総理が出席して演説し、質疑応答。たくさんの手が上がったが、大切なお客さんが来るということで質問を数人で打ちきり、ろくに質問に答えずに14時15分ごろ退席。続く…
三宅雪子さんがリツイート


米長はるのぶ ‏@harunobu_yone
そうしたら何と、岸本氏ら11人が14時30分に官邸を訪れる!!参議院議員が全員いる会議よりも大切だとは…
三宅雪子さんがリツイート






福島第一原発一号機 過去最大の線量を計測 1万300ミリシーベルト

NHKニュース
1号機 1万ミリシーベルト超
6月28日 4時27分
東京電力福島第一原子力発電所1号機で、格納容器の下にある圧力抑制室付近を調べたところ、1時間当たりおよそ10シーベルト=1万ミリシーベルトという非常に高い放射線量が測定され、今後の廃炉に向けた作業への影響が懸念されています。
東京電力は、26日、福島第一原発の廃炉に向けて1号機の壊れている場所を調べようと、内視鏡カメラや線量計を原子炉建屋1階から地下の圧力抑制室付近に下ろし、内部の状況を事故後初めて調べました。
その結果、たまっている汚染水の水面から20センチ上で、1時間当たり10.3シーベルト=1万300ミリシーベルトという非常に高い放射線量が測定されました。
この値は、1号機で測定された放射線量としては最も高い値で、浴びるとすべての人が死亡するとされる被ばく量におよそ50分で達します
また水面から4メートルほど高い通常、人が通ったり、作業をしたりする高さでも、1時間当たり1000ミリシーベルトを超え先に調査をした2号機や3号機の10倍ほど高い値になっていて、今後の廃炉に向けた作業への影響が懸念されています。
また26日の調査では、圧力抑制室の壊れている場所は確認できなかったということです。
東京電力の松本純一本部長代理は「1号機はほかに比べてメルトダウンした燃料の割合が高いことが影響しているとみられる。人が立ち入って作業はできないので、ロボットの遠隔操作などで壊れた場所を探すことになる」と話しています。

読売オンライン
福島第一1号機、建屋内で過去最大の線量計測
 東京電力は27日、福島第一原子力発電所1号機の原子炉建屋地下で、建屋内では過去最大の放射線量となる毎時1万300ミリ・シーベルトを計測したと発表した。
 作業員の年間被曝限度である50ミリ・シーベルトにわずか約20秒で達し、約6分で嘔吐などの急性症状が出る。廃炉に向け、建屋地下では汚染水の漏えい場所の特定や修復が必要だが、東電は「作業員が入れるレベルではなく、ロボットを使った難しい作業になる」と話す。
 計測は、配管が通る1階の貫通口から内視鏡と線量計を入れて実施。地下階には、格納容器下部の「圧力抑制室」があるが、カメラでは損傷は確認できなかった。汚染水の深さは約5メートルで、線量は地下階に入った段階で約30倍の毎時625ミリ・シーベルトにはね上がり、汚染水の水面近くで最高を記録した。2、3号機の建屋地下階の10倍以上の線量になる。東電は「1号機は炉心損傷が最も深刻で、放射性物質が地下に多く流れ込んだ」と分析する
(2012年6月27日23時03分  読売新聞)

2012年6月27日水曜日

東京 江戸城(皇居)東御苑 二の丸池 アサザ トンボ 二の丸雑木林の散歩道 天主台裏のアジサイ

梅雨の中休みも今日(6月27日)で終りという。
今日も晴天、気温は昨日よりは少し高いような。

今日は、江戸城(皇居)東御苑の二の丸庭園に行く。
しっかり堪能した花菖蒲は遂に殆どおわり。
6月21日時点の花菖蒲はコチラ

▼二の丸池のアサザ
▼トンボが一休み
▼二の丸雑木林の散歩道
心身ともに癒される。
▼天主台裏のアジサイ(紫陽花)
*
最盛期のアジサイ(6月26日時点)はコチラ
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消費税増税反対 「ただ黙って黙示の賛意を示すよりは政治家としての使命を果たしていると思います。」(賛成派議員藤田のりひこ)


「藤田のりひこ」という民主党衆議院議員のブログ
自身は消費税賛成派だが、反対派についても真面目に評価している。

「政界の闇将軍による政局」扱いしかできない大マスコミに比べて、
よほど政界ズレしていないことか。

2012年6月25日 23:33
社会保障と税の一体改革について

明日、消費税増税法案を含む社会保障と税の一体改革関連法案が特別委員会及び衆議院の本会議にて採決されます。私は特別委員会の委員でもあり、これまで120時間以上に渡る審議にも参加して参りました。私は法案に対して賛成します。素案をまとめる党内の年末の議論、法案をまとめる3月の党内の50時間近くにも上る議論、そして今回の特別委員会とずっと党内及び国会内の議論をつぶさに見て、また意見も述べてきました。

党内の反対派の意見も聞いてきましたが、その主張には一定の根拠があると思います。私は小沢グループではありません。しかし、小沢グループの面々がとにかく政局ありきで法案に反対というような報道が度々なされますが、私は公平に見て、全員がそういうわけではなく、自らの政治信条に基づいて政策に対して反対意見を述べている方々も多くいるし、また良く政策も研究・勉強していると率直に思います。その意味では、ただ黙って黙示の賛意を示すよりは政治家としての使命を果たしていると思います

私自身はどの場面でも一貫して賛成の立場から発言をしました。その都度反対派から激しい攻撃に遭いましたが、それは激論の中では当然あるべきことで、それ自体を問題視しているわけではありません。どちらが正しくてどちらが間違っているかという真贋判定は無意味であって、まさに見解の相違、思想の相違の問題であり、それがお互い歩み寄れる可能性がないというところまで来たということだと思います。

マニフェストでは、増税をしないと明記していませんが、増税すると訴えていないことは事実です。政権交代直後の民主党、国民新党、社民党の「連立政権樹立にあたっての政策合意」(いわゆる「三党合意」)では「現行の消費税5%は据え置くこととし、今回の選挙において負託された政権担当期間中において、歳出の見直し等の努力を最大限行い、税率引き上げは行わない。」と明記されています。既に連立は解消していますからこの合意の有効性云々という議論はあると思いますが、率直に言って少なくとも鳩山総理の政権においては消費税を任期中に上げないという主張だと国民は理解したと思います。
(以下略)

【6月30日追記】

6月26日 衆議院議員 藤田憲彦 ‏@fujitamin
首相官邸に赴き、有志の一期生議員11人で反対者に対する厳正な処分を求めるよう要請をして来ました。総理からは一体改革特別委員会の審議の労を労ってもらいつつ、具体的な内容は言及しませんでしたが、気持ちは汲んでくれたと思います。

なんだ!こいつ。
言うてること支離滅裂。

小沢(一郎)航海長が危ない 助けよう チカラを合わせて生活維新だ

鳩山・菅
「小沢(一郎)航海長が危ない
助けよう」

三人
「チカラを合わせて生活維新だ
・・・ン?
野田は居ないノダ」


消費税法案採決に棄権か欠席の民主党議員16人の名前

消費税法案採決に棄権か欠席の民主党議員16人の名前
(「朝日新聞」6月27日による)

石関貴史(群馬2②)、石森久嗣(栃木1①)、小沢鋭仁(山梨1⑥)、梶原康弘(兵庫5②)、黄川田徹(岩手3④)、篠原孝(長野1③)、空本誠喜(広島4①)、玉置公良(比例近畿①)、羽田孜(長野3⑭)、橋本清仁(宮城3②)、原口一博(佐賀1⑤)、福田昭夫(栃木2②)、宮崎岳志(群馬1①)、村井宗明(富山1③)、柳田和己(比例関東①)、山岡達丸(比例北海道①)

【苦しい胸の内を語る】
■玉置(「紀伊民報」)
玉置議員は棄権した理由について「法案には反対。しかし、首相指名で野田佳彦氏に投じており、重く受け止めなければならない」とコメントした。反対の理由は「国民の多くが増税に反対している。現在の経済状況で増税すれば国民生活がどうなるかまったく不透明。行革や議員定数削減が先決」としている。
離党については「考えていない」とするが、党の造反議員に対する処分については「甘んじて受け入れる」と話している。法案の採決で民主党議員は玉置議員を含め、16人が欠席・棄権した。

■橋本(Yahoo毎日)
一方、橋本氏は記者団に「(支持者からの)『復旧復興を一番に考えてくれ』というのが一番心に残った。悩んだ」と述べた。

■村井(Yahoo毎日)
村井氏は「歳出削減をした後の増税なら国民に理解してもらえるが、今回は自民党との談合の中で増税が先行した。だから国民のための大義を貫いた」と棄権した理由を説明。離党については「しない」と話した。

*
消費税増税法案に反対投票した民主党議員57人の名簿((コチラ)
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6月から住民税がアップしていた 「もう、どうやって暮らせばいいのか」

J-CASTニュース
6月から住民税がアップしていた 「もう、どうやって暮らせばいいのか」
2012/6/26 20:16

   「給与明細書を見たら住民税がものすごく引かれててイヤになった」「どうして住民税がこんなに引かれているんだ。計算間違いじゃないの」「これ以上なにを切り詰めて暮らすのか…」――。2012年6月25日。うれしいはずの給料日に、そんな不満がネットにあふれた。
   なぜ、こんなことが起こったかといえば、民主党になって年少扶養控除が廃止されたため。子ども手当も減らされて、さらには厚生年金保険料や健康保険料は上昇するなど、税金と保険料に生活が押しつぶされてしまう。

消費増税を含めると、1年を11か月分の給料で暮らすことに!
   住民税の負担が増えることは、じつはわかっていた。民主党の子ども手当の導入に伴い16歳未満の年少扶養控除が2011年度に廃止された。控除額は所得税が年38万円、住民税が年33万円にのぼる。
   つまり、子ども手当の導入と引き換えに、年少扶養控除の廃止という実質的な「増税」が決まっていたわけだ。
   住民税は2011年の所得税をもとに算出され、6月分から徴収がはじまる。「タイムラグがあったので、給与明細を見るまで忘れてしまっていたのでしょう」と、家計の見直し相談センターのファイナンシャルプランナー、八ツ井慶子さんは話す。
   さらには、肝心の子ども手当も4月に廃止され、児童手当が復活。支給額は一人あたり月1万3000円が1万円と、3000円減額されている

   年収500万円の家庭(父母と小学生と中学生各1人の4人家族の場合)が、どの程度の負担を強いられるか、八ツ井さんに試算してもらったところ、年収500万円の家庭はこの5月まで手取り収入で約409万円あったが、それが6月からは398万円と、年間10万円超も減収となるという。
   住民税は一律所得の10%なので、一人あたりは月額2750円の負担増になる。住民税だけみた場合、4人家族で、控除されていた16歳未満の子どもが2人いれば5500円もアップすることになる。
   さらに子ども手当ての減額分が年間7万2000円(3万6000円×2人)、これに6月26日に国会を通過した消費税の「5%→10%」の増税分の負担を14万2000円加算すると、年間約31万8000円の負担増。「約1か月分の給料分が減って、1年を11か月分で暮らす計算になります」と話す。
   ちなみに、所得税は11年4月から年少扶養控除の廃止に伴い、月額3000円程度(所得税率によって異なるが、仮に約10%とした場合)の「増税」となっている。

とにかく「稼ぐこと」しかない
   高齢者人口の増加で国が負担する医療費が激増。この医療費を支えているのは健康保険料で、これも4月から徴収率が引き上げられたばかり10月分からは厚生年金保険料も上昇。さらに40才以上の国民が支払う介護保険料もアップし、これらの保険料は現役世代の給料から天引きされている。
   「最近は給与明細も電子化されて、毎月きちんと確認しない人もいます。ある日見たら、こんなに引かれてました、ではダメです」と、前出のFP八ツ井慶子さんは話す。
   負担はまだ増える。復興財源法が成立による臨時増税で10兆円を確保することになり、2013年1月から所得税額の2.1%の上乗せを25年間、2014年6月からは10年間にわたり住民税が年間1000円上乗せされる。
   別のファイナンシャルプランナーの鬼塚眞子さんは、「おそらく年収400万~500万円でお子さんのいる家庭が一番大変だと思います。削れるものがないんで、とにかく稼ぐしかないと、パートの掛け持ちが当たり前になっていますね」と話す。

放射能汚染 会津若松市 若松・河東の一部土壌で(換算)1キロ当り1,000ベクレル超

福島民友
若松・河東の一部土壌から最大1000ベクレル超
 会津若松市は25日、ゲルマニウム半導体検出器を搭載したヘリコプターを使って実施した、農地を中心とした土壌の放射性物質測定の速報値をまとめた。市北部の河東町の一部で、放射性セシウム134、同137の1平方メートル当たりの沈着量が最大5万ベクレル超1キロ当たりの土壌濃度に換算すると最大約1000ベクレル超だった。農林水産省は1キロ当たり5000ベクレル超の農地は表土剥ぎ取りなどの対応が適当としており、市は「問題ない数値だが、万全を期すため高い値が出た地域については吸収抑制対策を呼び掛ける」としている。
(2012年6月26日 福島民友ニュース)

放射能汚染 郡山市のタケノコ 基準値超 出荷停止指示

福島民友
郡山のタケノコ出荷停止指示 基準値超セシウム検出
 政府は25日、原子力災害対策特別措置法に基づき、郡山市のタケノコについて出荷停止を県に指示した。
 県が22日に行った放射性物質検査結果で、食品の新基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたため。
 県は25日、同市や流通関係者などに政府の指示を伝えた。
(2012年6月26日 福島民友ニュース)

大飯原発再稼動の裏で、北陸新幹線の敦賀までの延伸が決まっていた。「あ・うん」の呼吸。

朝日新聞
【再稼働へ】新幹線延伸 見返りか
2012年06月20日
 政府は県と、関西電力大飯原発3、4号機の再稼働交渉を重ねる裏で、西川一誠知事の悲願だった北陸新幹線の延伸を決めた。「あ・うん」の呼吸だった
   ■   ■
 「(九州電力)玄海原発の再稼働を突破口にして、全国最多の原発を抱える福井県にも、ぜひ協力をお願いします」
 経済産業省資源エネルギー庁の細野哲弘長官(当時)は昨年6月24日夜、極秘に福井市内を訪れ、会食の席上、そう懇願した。
 相手は県経済団体連合会の川田達男会長。東証1部上場の繊維メーカー「セーレン」の会長兼社長で、西川知事の最大の後ろ盾だ。
 政府は国際原子力機関(IAEA)に福島第一原発事故の報告書を出し、同月18日、再稼働の「安全宣言」を出した。佐賀県の玄海原発では、地元自治体が再稼働に前向きな姿勢を見せる一方、福井県や県議会は同月21日、説明に訪れた同省原子力安全・保安院に「ノー」を突きつけた。会食はその3日後だった。
 「どんな要望でも申しつけ下さい」と、西川知事の説得を打診する細野長官に対し、川田氏は北陸新幹線の敦賀までの着工認可を求めた
 だが、細野長官は「菅政権では新幹線は念頭にない。こればかりは無理です」と答え、エネ庁の裏工作は不発に終わった。川田氏は取材に「認可が下りるなら、知事を説得する方向だった」と証言した。
   ■   ■
 県政財界が、原子力政策への協力を「切り札」に、政府に求め続けた最大の地域振興策が北陸新幹線だ。
 民主党政権は政権交代後の2009年10月、北陸新幹線の着工方針を決めていた自公政権の合意を財源不足などを理由に白紙撤回。反発した西川知事は翌10年春、ナトリウム漏れ事故で14年余り停止していた高速増殖原型炉「もんじゅ」(敦賀市)の運転再開をめぐり、地元同意の条件に「新幹線の着工認可」を公然と突きつけた。
 同年3月中と目された運転再開が1カ月以上延びたのは、認可の確約を得ようと知事同意を遅らせたからだ。鳩山由紀夫首相(当時)から「地元の努力に十分報いなければならない」との言葉を引き出した。西川知事は「約束が実行されないなら国策への協力を見直す」とまで踏み込んで政府に迫ったが、同年末、認可は見送られた。
   ■   ■
 核燃料サイクル政策の中核「もんじゅ」を人質にとっても認可されず、エネ庁長官が「菅政権では無理」と断言した北陸新幹線。野田政権は昨年12月末、「財源の確保の見通しがついた」と突然、着工方針を決めた。昨年6月の法改正でJRが支払う線路などの貸付料を建設費に回すめどが付いたという理由だった。
 民主県議は県内延伸に喜びつつも「再稼働を認めてほしいという思惑か」といぶかった。10年に認可を見送った当時の馬淵澄夫元国土交通相は取材に「あのときは金がなかった」と政府の立場を代弁した。
 西川知事は福島原発の事故後、再稼働の見返りに北陸新幹線を求めることは控え、東海道新幹線の代替の国土軸として必要性を強調してきた。
 4月に来県した前田武志・国交相(当時)は講演で北陸新幹線に触れ、「地震で太平洋側がやられれば、福井を中心に日本海側で支える」と西川知事の主張に同調。取材にも「知事からもずいぶんと話を聞いた」と述べ、再稼働交渉と無関係を装った
 しかし、北陸新幹線に詳しい民主党国会議員の一人は「政権は知事が新幹線を何より欲しがっていることを『もんじゅ』の交渉でよく分かっている。再稼働に向け、知事が反対を続ける根拠を取り除いたということだ」と事情を打ち明けた。(足立耕作)

2012年6月26日火曜日

東京 江戸城(皇居)東御苑 アジサイ(紫陽花)が最盛期を迎えている

江戸城(皇居)東御苑のアジサイ(紫陽花)が最盛期を迎えている。
今日は晴天でおまけに気温は低くサラッとした空気に包まれた散歩日和。
昼休み、江戸城(皇居)東御苑に出かけた。
アジサイ(紫陽花)が満開だ。








93年「政治改革」、09年「政権交代」の次は「増税反対」 ーー4文字のスローガンで国民を引きつける小沢一郎を勇気づかせた朝日、読売の世論調査(現代ビジネス)

現代ビジネス
【田崎史郎「ニュースの深層」】
93年「政治改革」、09年「政権交代」の次は「増税反対」
ーー4文字のスローガンで国民を引きつける小沢一郎を勇気づかせた朝日、読売の世論調査   2012.06.25

消費増税法案に反対し、民主党から離党、新党結成を目指す元代表・小沢一郎の言動に、メディアはおおむね批判的だ。朝日新聞の社説は「小沢氏の造反-大義なき権力闘争だ」(23日付)と断じ、読売新聞も「小沢氏造反明言 民主は厳正処分を事前に示せ」(22日付)」、毎日新聞も「民主修正合意了承 造反なら離党覚悟で」(21日付)といたって厳しい。

だが、次期衆院選で生き残るにはどうしたらいいか、という観点で小沢の行動を見たらどうだろうか。「増税反対」を掲げて戦おうとする小沢の狙いは案外当たっている可能性がある。

小沢一郎元代表を支持しますか。支持しませんか。
小沢が自分に「理(利)あり」と踏んだのは今月6日付朝日新聞朝刊に掲載された世論調査(4、5の両日調査)だった。

「民主党の小沢一郎元代表は、消費税を引き上げる前に徹底的に行政改革を進めるべきだ、などとして消費税を引き上げる法案に反対する姿勢です。こうした小沢さんの姿勢を支持しますか。支持しませんか」

「支持する 41% 支持しない 44%」

同じ調査で消費増税法案への賛否を聞くと、賛成32%、反対56%で、賛成は前月の調査に比べ7ポイント下がり、反対は5ポイント上がっている。

朝日新聞の4月世論調査(14、15日実施)では、民主党が小沢の無罪判決を受けて党員資格停止処分を解除したことについて、次の2つの質問をしている。

「民主党が処分を解除したことは適切だと思いますか。適切ではないと思いますか」

「適切だ 22% 適切ではない 65%」

「小沢さんに、これから、政治の世界で影響力を発揮してほしいと思いますか。発揮してほしくないと思いますか」

「発揮してほしい 23% 発揮してほしくない 67%」

要するに、小沢に対して否定的だった世論は小沢が消費増税反対を掲げることで「支持41%、支持しない44%」と拮抗するところまで大きく変化したのである。

読売新聞の世論調査(今月8-10日)でも同じトレンドだ。

「民主党内で小沢一郎元代表ら一部の議員が消費税率引き上げ法案に反対する考えを表明していることを、理解できますか」


「理解できる 44% 理解できない 48% 答えない 8%」

小沢が主張を貫けば一定の支持を得られると読んでも不思議ではない。

巨大な増税ブロック
そう考えていた時、消費増税関連法案で民主、自民、公明3党が修正合意したというニュースが15日、飛び込んできた。3党合意は「決められない政治」から脱却する意味で前進だ。だが、民自公3党の議席が衆院で9割を占めているほど、世論は消費増税に賛成しているわけではない。

民自公3党合意は小沢が予想していなかったことだ。だが小沢は、これによって巨大な「消費増税ブロック」が形成され、それに対して反対の旗を掲げるならば支持を得られると判断した。小沢は17日の日曜日夜、側近の元内閣府副大臣・東祥三と川島智太郎と会食しているが、ここで「衆院本会議で反対し離党、新党結成」という大方針が決まったとみられる。

消費増税賛成を掲げる各新聞の社説は小沢の過去の言動を踏まえ、小沢の反対姿勢や離党の動きに批判的だ。私も同感だ。

しかし、選挙戦術とはいえ「増税反対」を掲げる小沢の手腕には注意を払った方が良いだろう。1993年衆院選の「政治改革」、2009年衆院選の「政権交代」に続いて、4文字で有権者を引きつけるスローガンを手にしたと言えるからだ。

もちろん、小沢が巧みに世論を引きつける手法が有権者に見透かされていることも十分に考えられる。そうであるにしても、巨大な増税ブロックに対抗する新党が誕生することは有権者に考える機会を与え、選択肢を増やすという点で一定の役割はある。そもそも、民主党代表である首相・野田佳彦が「命をかける」と明言し、何度も「党議決定」を重ねてきたことに、反対したり棄権・欠席したりするならば、党にとどまる、あるいはとどまらせることは筋が通らない。(敬称略)
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小沢グループの造反に理あり 理念を掲げて総選挙を実施せよ(ダイヤモンド・オンライン)


ダイヤモンド・オンライン
小沢グループの造反に理あり 
理念を掲げて総選挙を実施せよ
原 英次郎 [ダイヤモンド・オンライン編集長]
社会保障・税一体改革に関する自公民3党の合意を受けて、明日26日にも消費増税関連法案が、衆議院で採決される見通しだ。これに対して、民主党の小沢(一郎元代表)グループは増税に反対し、離党も辞さない構えだ。今回の消費増税に関しては、小沢氏の行動は筋が通っている。今回の消費増税の引き上げには、反対せざるをえない。以下にその理由を述べてみたい。


代議制民主主義崩壊の
扉を開く愚行
最も大きな理由は、明確な民主主義のルール違反である。03年の衆議院選挙以降、各政党が発表するマニフェスト選挙がようやく根付き始め、09年の衆議院選挙では、国民はマニフェストを参考にして民主党に投票し、政権交代を実現させた。

そのマニフェストでは行政のムダをなくし、財源を組み替えることで、16.8兆円の財源をねん出して、増税は行わないと言っていたはずだ。実際の消費税率引き上げが、民主党の政権担当期間中より後に行われるから、マニフェスト違反ではないというのは、全く国民を馬鹿にした詭弁としか言いようがない。

もちろん、情勢の変化でマニフェストがある程度修正されることがあってもよい。が、「増税を行わない」から、消費増税という増税路線へカジを切るのは、基本方針の大転換である。これを選挙もなしに行うということは、「うそつき」のそしりを免れない。何よりも、次回以降の選挙で、国民は何を根拠にして投票を行えばいいのか。今回のようなやり方は、代議制民主主義に対する不信と崩壊の扉を開くことになりかねない。

社会保障問題の本質は
本当に理解されているか
二つ目の理由は、社会保障・税一体改革の問題の本質が、国民1人1人に十分に理解されているとは言えないことだ。日本の社会保障制度は、長い自民党政権下において、対症療法を重ねてきた結果、非常に複雑な仕組みとなっている。この結果、一部の官僚や専門家しか理解できず、国民はおろか「国会議員でも問題の本質が分かっていない」(某シンクタンンク専門家)。それこそが、最大の問題点なのだが、ここでは問題の所在を、ごく単純化して整理してみよう。

社会保障・税一体改革の目的は、財政再建と社会保障制度を、将来にわたって維持可能なものにすることにある。日本の財政は収入(歳入)のうち、半分以上を国債などの借金で賄うという異常な事態が続いている。政府の国債の借金(債務)残高は、12年末には、日本が1年に生み出す(付加)価値であるGDP(国内総生産)の2.2倍にも達する見込みで、イタリアの1.3倍、米英仏の約1倍を大きく上回って、先進国中で最悪の状態にある。

一刻も早く財政再建に踏み出さないと、いずれギリシャのようにならないとも限らない。財政赤字の最大の要因は、急速に進む高齢化によって、毎年1兆円以上のスピードで増え続ける社会保障費にある。現在、社会保障制度は給付(支出)と負担(収入)がバランスしていない。したがって、社会保障・税一体改革が必要だということである。

社会保障問題を
理解する4つのキーワード
では、なぜ給付と負担がアンバランスになってしまったのか。公的年金(以下、年金)を取り上げて、考えてみる。社会保障制度の中心は年金、医療、介護だが、実は年金が最も大きなウエイトを占めていると同時に、医療や介護も問題の本質が、ほぼ同じだからである。

年金を理解するキーワードは、「賦課方式」と「積立方式」、それに「社会保険方式」と「税方式」の4つである。

賦課方式とは、現役の勤労者が払う保険料で高齢世代の年金を払う仕組みで、若い人が高齢世代を養っている。これに対して、積立方式は高齢になり年金を受け取るときに備えて、保険料を積み立てておく。社会保険方式は、その名が示すように、年金の支払い財源が保険料で、保険料を支払った人だけが、保険金(年金)を受け取ることができる。これに対して、税方式は年金の財源が税で、一定の基準を満たせば、税を支払ったかどうかに関わりなく年金を受け取れる。

賦課方式、積立方式とも、それぞれ長所・短所があるが、賦課方式の場合は、人口構成が高齢世代より、常に若い人の方が多いピラミッド型になっていないと、問題が噴出する。社会保険方式は保険加入者がみなでリスク(年金の場合は長生きのリスク)をカバーし合うもので、対象は加入者で保険料を払った人だけ。負担と給付の対応関係が明確で、自己責任型ともいえる。

税方式は、何らかの事情(年金の場合は老齢)で所得がなくなったか、低くなった人に対して、税を財源に所得を補助する。つまり、所得の再配分であり、税を納めているかどうかは関係がない。言い換えれば、保険方式と違い、受益と負担は対応していない。

現在、日本の公的年金は、賦課方式でかつ社会保険方式である。これが現在の問題を生みだしている根源である。ごく簡単な例で、考えてみよう。

主に民間のサラリーマンなどが加入する厚生年金の場合、年金受給者は現役時代の給与の約60%の年金を受け取っている。今から約50年前の1965年には、9.1人の現役世代で1人の高齢者を支えていたので、単純計算すれば60÷9.1=6.6%の保険料率でよいことになる。これに対して、2012年では現役世代2.4人で一人を支えなくてはならないから、60÷2.4=25%の保険料率になるはずだが、実際は約16%なので、保険料だけでは年金の支給金額を賄いきれない。その不足分を「国庫負担」という名の税金(国債よる収入かもしれないが)を投入して、補っているという構図だ(実際はもっと複雑。どのように国庫負担が行われているかは『西沢和彦の「税と社会保障抜本改革」入門』第1回を参照)。

こうした構図が二つの問題を引き起こしている。現在の年金受給者も、現役時代には年金保険料を支払っており、一般の保険や貯金の感覚からすれば、支払ったおカネは年金支払いの原資として積み立てられていると思っていても、何ら不思議ではない(正確に言うと一部は積み立てられている)。だから、年金を減額しようとすると激しい反発が起こる。二つ目は、受益と負担の関係が明確な保険方式に、それが明確でない税金を相当金額つぎ込んでしまったということだ。国民からすれば、保険料の引き上げに加えて、なぜ増税まで行われなくてはいけないのか、増税を認めたとして、どんな受益があるのか理解しづらい。

長期の道筋は示されず
消費増税だけが先行
賦課方式は現役世代の保険料で高齢世代を養う仕組みだから、収支をバランスさせる方策は、①経済成長率を上げるか、②年金の給付額を減らすか、③保険料をあげるかの三つしかなく、実際にはこれらを組み合わせるしかない。

第1の論点は、我が国の「名目」成長率をあげることができるのか、できないのかということである。名目成長率が上がれば、税収も増えて増税も少なくてすむし、給与が増えれば保険料の負担感も小さくなる。

日銀の金融緩和が欧米に比べて小さいため、物価の持続的な下落であるデフレから脱却できず、円高も続くという根強い意見がある。これに対して、国会で徹底した議論が行われたとは言えず、自公民がどのような経済見通し、経済政策を前提としているかが分からない。

第2の論点は、現状の年金制度について、抜本的な改革が必要なのか、現状の制度を前提にした調整でよいのかが、うやむやにされたということだ(3党合意では社会保障制度改革国民会議で議論するとされている)。

実は、自公政権下で「100年安心」を謳った2004年の年金改革の柱は、給付金額を抑制し、保険料率に上限を設けるということだった。最終的には、年金の給付を現役時代の約50%まで引き下げ、保険料率は約18%で頭打ちにするといものだ。だが、2050年に現役世代1.2人で1人の高齢者を支えなくてはならないとすると、保険料だけでは大幅に財源が不足する。自公両党は年金は現行制度を前提に考えるとしているが、保険料が大幅に不足することを考えると、消費税率がどこまで上がるのか、国民には長期的な展望が不明なままだ

一方、民主党が掲げていた税財源による最低保障年金と社会保険方式による所得比例年金の導入は、抜本的な改革に近いが、これも消費税引き上げのために棚上げされてしまった。そもそも、長期的な負担と受益の関係すら示されなかった。

国民が知りたいのは、今後、ますます労働力人口が減り、高齢人口が増える中で、現状の社会保障制度のままでよいのか、それとも抜本的な改革が必要なのか、それぞれの場合に、長期的な負担と受給の関係はどうなるのかということだ。結局、その道筋は示されることなく、消費増税だけが先行されようとしている。しかも消費税の使途が社会保障に限定されたために、社会保障が赤字だから、大切な社会保障を維持するために、という理由でいくらでも増税が可能になりかねない道を切り開いてしまった

社会保障と税のあり方は、国のかたちでもある。自己責任を重視し、格差を受け入れるのか。格差を小さくするために、再配分を重視する社会を目指すのか。まずは、その理念が求められる。理念が明確にならなければ、4つのキーワードを組み合わせて政策を練り上げることができない。

理念と政策を同じくするものが結集しない政党は、結局のところ分裂せざるを得ないことを、今回の民主党の内紛が如実に示した。今こそ、理念と政策という旗の下に、志を同じくする政治家同士が集まり、国民に信を問う。それこそが民主主義の筋というものだ。今回、消費増税が実現したとしても、国民の信頼を失った政党・政治家が、さらなる国民負担を求めることに国民は納得しないだろう。

小沢一郎氏も「増税はやるべきことをやってから」一辺倒ではなく、やるべきことをやっただけで問題が解決するのかどうか、その先の長期的な展望をも示すべきである。
(ダイヤモンド・オンライン編集長 原 英次郎)
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6・13 国会公聴会
私が述べた消費税増税反対の10大理由 (コチラ)
高橋洋一 [嘉悦大学教授]
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消費税増税法案に反対投票した民主党議員57人の名簿

MSN産経ニュース
消費税増税法案に反対、民主党議員57人
2012.6.26 15:34
 26日午後の衆院本会議で行われた消費税増税法案の採決に反対票を投じた民主党議員57人は次の通り。(産経新聞調べ。敬称略)

小沢一郎、東祥三、山岡賢次、牧義夫、鈴木克昌、樋高剛、小宮山泰子、青木愛、太田和美

岡島一正、辻恵、階猛、松崎哲久、古賀敬章、横山北斗、相原史乃、石井章、石原洋三郎

大谷啓、大山昌宏、岡本英子、笠原多見子、金子健一、川島智太郎、菊池長右エ門、木村剛司、京野公子、熊谷貞俊

黒田雄、菅川洋、瑞慶覧長敏、高松和夫、玉城デニー、中野渡詔子、畑浩治、萩原仁、福嶋健一郎、水野智彦、三宅雪子、村上史好、山田正彦、加藤学、中川治、橘秀徳、橋本勉

鳩山由紀夫、松野頼久、初鹿明博、川内博史、小泉俊明、平智之、中津川博郷、福田衣里子、福島伸享、小林興起、石山敬貴、熊田篤嗣

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消費税法案採決に棄権か欠席の民主党議員16人の名前(コチラ)
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当選1回の民主党議員11人が消費税増税に反対投票した議員の厳正処分を野田に要請。議員名はこちら。
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MSN産経ニュース
福田衣里子氏も消費税増税法案反対へ 採決棄権から一転
2012.6.26 12:16
民主党の福田衣里子衆院議員は26日午前、産経新聞の取材に対し、同日午後の衆院本会議での採決で消費税増税法案に反対票を投じる意向を示した。福田氏はこれまで採決棄権の方針だったが、「子供・子育ての改革ができていない中で増税法案に賛成することはできない」と説明した。
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有田芳生さんツイター
白川勝彦法律事務所 ‏@LawyerShirakawa
私は自民党時代から小沢一郎氏が好きでなかった。その後も同じだが、今回の動きを私は断固として支持する。野田首相やその仲間が間違っているのだ。その理由は前のフレーズに述べた通りだ。公約やマニフェストがなくなる選挙など、民主主義政治の死だ
有田芳生さんがリツイート

3時間 有田芳生 ‏@aritayoshifu
参議院での採決は7月ですから。RT @Akitoshipon: @aritayoshifu どういう訳か、MSN産経ニュースの、消費増税法案反対した民主党議員57名に有田さんのお名前が無いようです。。

5時間 有田芳生 ‏@aritayoshifu
4時15分ごろからユーストリーム(生放送)で岩上安身さんからインタビューを受けます。ユーストリームのアプリを入れればスマートフォンでも視聴できます。テーマは「小沢一郎夫人書簡」の意味と役割、さらに政局について語ります。内閣不信任案についての自民党幹部からの情報も紹介します。

10時間 有田芳生 ‏@aritayoshifu
〈首相周辺は「欠席ですら除籍にしたいのに反対を除籍しないなんてあり得ない」と断言〉。http://goo.gl/748SO 各紙に出てくる「首相周辺」議員。多くの議員が名前をあかして発言しているのに、このX氏だけが隠れたまま強引発言。いや、よく顔だけは映像に映っている(笑)。

10時間 有田芳生 ‏@aritayoshifu
今日発売の「SPA!」〈「文春」小沢一郎夫人の”スクープ書簡”は陰謀だ!?〉http://goo.gl/u8alC ジャーナリストの藤本順一さんと対談しました。

12時間 有田芳生 ‏@aritayoshifu
「消費増税法案にためらうことなく反対する」http://goo.gl/bRMkF ブログに書きました。午後に衆議院で採決される消費増税法案。いずれ参議院で審議がはじまります。私が反対する理由は理論と現場感覚です。

6月25日 ジャーナリスト 田中稔 ‏@minorucchu
【注目記事】今週の週刊『SPA』に「小沢一郎夫人の離婚報告書簡は陰謀だ!」。小沢和子さんの直筆と出所不明文書の筆跡を比べ、奇妙な不一致を発見。有田芳生参院議員とジャーナリスト藤本順一さんが対談。 http://pic.twitter.com/GicyfAcn
有田芳生さんがリツイート
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【6月30日に追記】

氷室隆 ‏@himurotakasi
あのピースボートの辻元清美が消費税増税法案に賛成票を投じる。あのピースボートが青年会議所、笹川財団系NPOと一緒に瓦礫全国処理を推進する。あのピースボートが脱原発世界会議の会場費の尻もち(支払い保証)をした。カネと人脈で明らかになっていく、裏の支配の実態。
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「フクシマから何学びしや夏季講座」(舟橋市 窪田空華) 「朝日俳壇」6月25日より

東京 江戸城(皇居)東御苑 212-06-26
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「朝日俳壇」6月25日より

フクシマから何学びしや夏季講座    (舟橋市)窪田 空華

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「朝日歌壇」6月25日より

電気もない水上勉の生家があった大飯の村で原発稼動       (滋賀県)木村 泰崇

原発に悩む下北山背(やませ)吹きかすむ大地に風車が回る  (青森市)清藤 菊江

除染すみ白砂まぶしき公園にパンダと河馬の遊具置かれる   (取手市)緑川 智

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水戸市議会、「脱原発依存」意見書、提案へ。 再稼動中止・廃炉を求めるべきとの意見も。

朝日新聞
「脱原発依存」意見書、提案へ 水戸市議会
2012年06月26日
 日本原子力発電東海第二原発の再稼働中止や廃炉を求める請願・陳情5件が水戸市議会の総務環境委員会で趣旨採択されたことを受け、市議会議会運営委員会は25日、3会派のエネルギー政策の転換などを国に要望する意見書とあわせ、「安全で持続可能なエネルギー政策の確立を求める意見書(案)」としてまとめた。定例会最終日にあたる26日の本会議に議員提案される。
 福島第一原発事故の徹底した原因究明と検証、それを生かした防災対策の確立、原子力に依存しない社会の実現を目指した代替エネルギーの確保や再生可能エネルギーなどの導入推進を求める内容。東海第二原発については、運転開始から33年と老朽化が進んでいることを理由に「安易な再稼働はせず、より明確で客観的な安全基準を策定した上で安全性の確認を行うこと」と要望している。
 共産党市議団は、再稼働中止や廃炉を求めないのは請願・陳情者の趣旨を反映したとはいえないなどと会派で唯一反対し、独自の意見書案の提出を決めた。

放射能汚染 群馬県渋川市のマダケ 基準値超 出荷自粛要請

MSN産経ニュース
マダケ 基準超セシウム 渋川、出荷自粛を要請 群馬
2012.6.26 02:56
 県は25日、渋川市の山林で20日に採取した野生のタケノコ(マダケ)から、食品の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を上回る240ベクレルのセシウムが検出されたと発表した。
 県は同市に対し、マダケの出荷自粛を要請した。県内のタケノコから基準値超のセシウムが検出されたのは初めて。
 県林業振興課によると、マダケはタケノコの一種で、県内では今月中旬~7月初旬が収穫期。有志が山で採ったものを付近の道の駅や農産物直売所などに出荷するケースがあり、流通量は少ないという。
 県が今年、同市産の別種のタケノコを検査したところ、放射性物質は基準値以下か不検出だった。同課はマダケから検出された原因について「不明」としている。

浜岡原発 「向こう数年、簡単に動かせるような状況は来ない」(静岡県知事)

時事コム
浜岡再稼働、数年ない=静岡知事
 川勝平太静岡県知事は25日、地元民放番組に出演し、中部電力浜岡原発(御前崎市)の津波対策や使用済み核燃料の処理問題が「どれも極めて高いハードルだ」とした上で、同原発の再稼働について「向こう数年、簡単に動かせるような状況は来ないと見ている」と述べた。

 川勝知事は同日の定例記者会見でも「政府から浜岡は特別と言われている。安全と言われた場合、なぜ安全と言えるのかという説明がない限り再稼働はあり得ない」と述べた上で、「現在の状況では、今は再稼働できる状況は皆無だ」と指摘した。(2012/06/25-20:50)

福島第一原発4号機の壁に新たな傾きを発見。耐震性に問題ないと言うけれど・・・。


NHKニュース
福島第一原発4号機 壁に傾き
6月26日 5時27分
水素爆発で大きく壊れ耐震性が懸念されている福島第一原子力発電所4号機で、東京電力が建屋の外壁の膨らみによる傾きをさらに調べた結果、先月の調査より大きな傾きが新たに見つかりました
解析の結果、東京電力は、4号機の建屋全体やプールの耐震性に問題はないとしています。

福島第一原発4号機では、先月、原子炉建屋の西側で水素爆発の爆風でできたとみられる膨らみによる傾きが確認され、傾きは、壁の高さ13メートルに対し3.3センチで、建築基準法の制限値の半分ほどでした。
東京電力が今月さらに調べた結果、外壁の傾きは建屋の西側や南側の広い範囲で確認され、西側の3階部分に高さ13メートルに対し4.6センチと、先月の調査より大きなものが新たに見つかりました。
傾きは、すべての場所で建築基準法で定められた制限値を下回っているということです。
4号機の建屋の上部にある使用済み燃料プールには、福島第一原発で最も多い燃料1535体が保管されていますが、東京電力は、建屋全体やプールは傾きが見つかった外壁以外の柱などで支えられていることから、解析した結果、耐震性に問題はないとしています。

2012年6月24日日曜日

鎌倉 江ノ電唯一のトンネル、レンガ造りの「極楽洞」(明治40年)

江ノ電「極楽寺駅」の少し手前に、
江ノ電で唯一のトンネルである「極楽洞」がある。
レンガ作りのアーチ型トンネルで、明治40年に建設された。

▼右から「極楽洞」と刻印されている。
僅かに、「洞」の字のツクリの部分「同」が認識できるか。
▼極楽寺駅の裏にある、お寺「極楽寺」前の紫陽花
▼極楽洞から出てきた藤沢行きの江ノ電
▼極楽寺駅の反対側は、御霊神社(鎌倉権五郎神社)前
いま、ちょうど紫陽花観賞スポットになっている。
この写真も先着お二人サマの両肩の間から撮ったもの。


消費税増税、賛成するのか反対するのか棄権するのか? 悩める民主党議員


民主党の幹部や長老の狼狽発言録(コチラ)というのを纏めつつあるが、
その対極にいる悩める議員たちを見てみた。
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民主・原口議員、複雑な胸の内…賛否明言せず
 社会保障と税の一体改革関連法案を巡り、民主党分裂の可能性が高まるなか、いずれも帰郷した佐賀県選出の民主党国会議員3人は23日、県内で開かれた会合などに出席した。 
政府や党執行部の役職に就く2人は、法案への理解や党の結束を訴える一方、党県連代表を務める原口一博議員は、法案への賛否を明言していない。
佐賀市で23日に開かれた福祉団体の総会で、内閣府政務官の大串博志衆院議員は「消費税ばかりが取りざたされているが、社会保障を再構築するのが狙いだ」と関連法案への理解を求めた。同席していた自民党の福岡資麿参議院議員、今村雅弘衆院議員は腕組みをしながら、静かに聞き入っていた。
大串議員はさらに「高齢者、障害者も含め、全世代型の社会保障が必要。いざというときの備えを、社会保障と税の一体改革のなかで再強化し、充実させていきたい」と強調した。
民主党参議院の国会対策委員長代理を務める川崎稔議員も読売新聞の取材に対して、「参議院でも法案可決に向けて結束しなければならない」と語った。小沢一郎元党代表を中心とする離党の動きには「法案への賛否と党を離脱するかの判断は別問題。冷静に受け止めるべきだ」と訴えた。
原口議員は同日、上峰町の農業施設を視察後、町内で農業関係者と懇談した。この朝に更新した自身のフェイスブックで複雑な胸の内を伝えたが、法案の取り扱いまでには踏み込まなかった。地元事務所は「現段階で言及できる状況にない」と慎重さを崩さない。
このようななか、支持労組の連合佐賀の武重信一郎会長は法案の可決を求めたうえで、「社会保障改革について、国民へのアピールが不足している。政権を担う責任政党として、党内の結束を強く求める」と注文をつけた。
一方、自民党県連会長の福岡議員は「法案の賛否も含め、有権者にとって分かりづらい状況となっている。一度、リセットして、国民の声を聞くべき時期がきている」と述べ、解散して信を問うべきとの考えを示した。(小山田昌人)
(2012年6月24日11時20分  読売新聞)

三宅雪子 ‏@miyake_yukiko35
原口一博さんへの圧力の報道が。本当だろうか?そんなものに負けず反対票を投じて欲しい。


岩手地元の民主議員、「小沢新党」参加明言も
消費税率引き上げを柱とする社会保障・税一体改革関連法案に反対の意向を表明している岩手県関係の民主党衆院議員は23日、相次いで地元入りし、街頭演説や会合で支持者への説明に追われた。
同法案は26日にも衆院で採決される見通し。反対する意向を表明している階猛衆院議員(1区)は23日、盛岡市内の7か所で街頭演説をこなし、反対理由を説明して理解を求めた。盛岡市浅岸では、集まった約30人を前に「衆院採決では反対票を投じる。民主党を除名になるかもしれないが、党議より大義を大事にしたい」と訴えた。
終了後、階氏は記者団に対して、「除名になった時にどうするかは、小沢さんや気心の知れた人たちと話し合って考える」と語り、「小沢新党」が結成された場合は、参加する意向を示唆した。ただ、離党届に署名したかどうかは、明らかにしなかった。
畑浩治氏(2区)と菊池長右ェ門氏(比例東北)の両衆院議員も23日、宮古市内の会合で、支持者に対し、同法案に反対する理由を説明した。
終了後、記者団に対して、両氏は離党届に署名したことを明らかにした。畑氏は「『離党ありき』ではなく、(政治状況の変化について)小沢先生に対応を一任すると理解して署名した」と語った。菊池氏も「いつ提出するかは小沢先生に任せている。私は(小沢新党に)参加します」と明言した。
読売新聞の取材に、増税には反対としつつも、採決での態度を明らかにしていない黄川田徹衆院議員(3区)も同日、地元の陸前高田市で後援会関係者の自宅を訪れて、協議を重ねた。採決時の対応や「小沢新党」への参加の是非などを話し合ったとみられる。
(2012年6月24日10時03分  読売新聞)


衆院採決、本当は逃げたいけど…民主議員が心情
消費税率引き上げを柱とする社会保障・税一体改革関連法案の衆院採決を巡り、民主党の岡本英子氏(3区)と橘秀徳氏(13区)は23日、造反する考えを地元支持者らに表明した。橘氏は離党も示唆しており、民主党神奈川県連は分裂の恐れが出てきた。

◆断固反対
「この時期に消費増税をすることは断固反対という立場で臨む」
岡本氏は23日午後、横浜市神奈川区のJR東神奈川駅前で行った街頭演説で約40分間にわたり、法案に反対する考えを繰り返し説明した。
橘氏も23日午前、大和市で会合を開き、支持者十数人に「消費税率を上げるのは反対だ。26日の採決に賛成することは絶対にない」と伝え、理解を求めた。
岡本、橘両氏はいずれも小沢一郎元代表を支持する衆院当選1回の議員でつくる「北辰会」のメンバー。
県内議員では、小沢氏の元秘書で側近の樋高剛氏(18区)と、北辰会に所属している相原史乃氏(比例南関東)についても、民主党幹部は23日、「造反する可能性がある」と指摘した。

◆ためらいも
小沢氏は採決後の新党結成を視野に入れており、造反議員が離党に踏み切るかどうかが大きな焦点になっている。
橘氏は会合後、記者団から「離党を考えているか」と問われ、「それも覚悟してやらなきゃと思っている。やっぱり執行部に造反するわけだから」と述べ、離党も辞さない考えを強調した。
ただ、出席者の1人によると、橘氏は会合中、「民主党を出るかどうか迷ってる」と話す場面もあったという。
当選回数が少なく、支持基盤が弱い議員は政権与党から離れることに抵抗感が強い。岡本氏は記者団に「どんな形になっても、自分の信念は貫いてほしいと支持者に言われている」と述べる一方、「私たちが民主党の主流の考え方で、離党する必要も罰則を受ける必要もない」と強調した。

◆賛成派も必死
県連代表の城島光力国会対策委員長は22日の記者会見で「法案成立に向け、全員が賛成できるような環境作りは最後までやる」と述べており、党内の締め付けに躍起だ。
賛成に回る見通しの議員も23日、地元への説明に追われた。当選1回の中林美恵子氏(1区)は横浜市磯子区で開いた「タウンミーティング」で26日の衆院採決について、「本当は逃げたいけれど」と心情を吐露した。
「消費税は社会保障を壊滅状態にしないために必要という理論もあるし、お金さえ刷れば何とかなるという意見もある。このバランスが分かるなら、悟りがひらけたと言っていい」と判断の難しさを指摘したうえで、「私は党に反逆いたしません。それで将来への責任を見せたいと思います」と述べ、賛成の考えに理解を求めた。
(2012年6月24日08時50分  読売新聞)


6月24日のながさきニュース
長崎新聞
山田元農相「増税法案反対」
消費税増税に反対すると話す山田元農相=大村市水主町1丁目、長崎インターナショナルホテル
民主党の山田正彦元農相(衆院長崎3区)は23日、大村市内で講演し、消費税増税を柱とする社会保障と税の一体改革関連法案の衆院採決をめぐり、反対票を投じると明言した上で「せっかくつくって政権交代した党。離れるつもりはない」と離党しない考えを示した。
政治的歩みを共にしてきた小沢一郎元代表についても「簡単に離党しない」との見方を示した。
消費税増税について「社会保障に関するマニフェストは棚上げのまま。不況、デフレのときに増税するのは許し難い」と指摘。野田佳彦首相については「財務官僚の言いなりだ。政治主導を目指してきたのに、官僚主導に戻った」と批判した。
講演後、報道陣の取材に対し、反対票を投じた議員の除名の可能性について「今の執行部なら分からない」と指摘。小沢氏の新党結成や自身の今後は「執行部の対応次第だ」と語った。
一方、福田衣里子同党衆院議員(長崎2区)は23日、諫早市内で取材に応じ、「社会保障が骨抜きになった法案には賛成できないが、反対票を投じても、解散総選挙や民主党の分裂につなげたい自民党の思うつぼ」として採決を棄権する考えを示した。


民主・福田衣里子議員、採決棄権へ…離党は否定
消費税率引き上げを柱とする社会保障・税一体改革関連法案の26日の衆院採決について、民主党の福田衣里子議員(長崎2区)は23日、棄権する考えを示した。
長崎県諫早市内で読売新聞などの取材に応じた福田議員は、法案について「(自民、公明との)3党合意で増税だけを先に決めて、社会保障の対策が骨抜きになってしまった」と批判。一方で、「政局に結びつく懸念があるため、反対票は投じない」とした。
また、離党や小沢一郎元代表のグループと行動をともにすることは否定した。
(2012年6月24日08時49分  読売新聞)


有田芳生 ‏@aritayoshifu
野田首相が消費税法案に反対を表明している議員(東京)に電話、一般論の説明を繰り返すので途中で切られる。反対を表明していた議員(九州)は反対から棄権に態度変更。「政務官に」という情報に影響されたようだ。「小沢一郎夫人」怪文書も切り崩しに使われている。代議士会は明日17時半から。


民主60人超、造反の意向…棄権・欠席が拡大
消費税率引き上げを柱とする社会保障・税一体改革関連法案の衆院採決で、造反の意向を固めている民主党所属議員が60人を超すことが23日、読売新聞の調べで分かった。
約50人が反対票を投じる意向で、13人が棄権か欠席など賛成以外の対応を検討している。自民、公明両党が賛成する見通しのため、26日の採決で法案の可決は揺らがないものの、造反の広がりに党執行部は危機感を強め、巻き返しに躍起になっている。
民主党所属議員は289人。採決は記名投票で行われる見通しだ。反対票を投じる意向を明らかにしているのは、小沢一郎元代表のグループの衆院約80人のうち45人と、鳩山元首相グループの松野頼久、初鹿明博両衆院議員。さらにグループに所属しない議員1人が反対するとしている。
棄権か欠席の方針を明らかにした議員は7人で、「賛成はできない」として棄権・欠席か反対を検討している議員も6人いる。賛否を決めていない議員も10人弱おり、造反はさらに増える可能性もある。
衆院議長と欠員を除くと、衆院過半数は240となる。与党勢力は国民新党の3議席を含めて292。仮に、民主党の離党者が54人以上になると、与党は半数に届かず、単独では内閣不信任決議案を否決できなくなる。
(2012年6月24日03時02分  読売新聞)

民主・太田和美議員「反対票投じたい」…離党も
民主党の太田和美衆院議員(福島2区)は23日夕、消費税率引き上げを柱とする社会保障・税一体改革関連法案への対応について、「仮に採決になれば反対票を投じたい」と述べた。
理由として「国会が総力をあげて(取り組んで)いかなければいけないのは震災の復旧・復興、原発事故の収束、避難者の帰還だが、議論しているのは消費増税の話ばかりだ」と話した。二本松市で報道陣の質問に答えた。
太田氏は同市で開かれた後援会の会合で、同法案に反対する意向を示している小沢一郎元代表が新党の結成を検討していることに関連して、「採決されれば信念を貫くために離党も辞さない覚悟でいきたい。新党は苦労するが、若い議員が志を捨てるのは日本の政治に良くない。決断が必要であれば、自分自身の思いに正直に行動していきたい」と述べ、離党と新党への参加を視野に入れている考えも示した。
(2012年6月24日14時28分  読売新聞)

有田芳生 ‏@aritayoshifu
永田町界隈で噂が駆け巡る。衆議院で消費税増税法案が通ったところで野田首相が辞任する、党内分裂を避けるためとの見方。衆院を通過し、小沢新党などで内閣不信任案が通過、結局消費税法案は頓挫するとの見方。どんな噂があろうとも私の決意は昨年から決まっている。衆院採決時には明らかにする。


増税法案3氏が賛成、松宮氏保留 衆院採決、福井の民主議員 (福井新聞)
(2012年6月21日午前7時22分)
消費税増税を柱とする社会保障と税の一体改革関連法案をめぐり民主、自民、公明3党が修正合意し、近く衆院で採決する際の民主党議員の対応が焦点となってきた。福井県の4議員のうち3氏は「賛成」の方針を固める一方、松宮勲氏は執行部の議論の進め方に不満を示した上で「慎重に考え対応を決めたい」と現時点では態度を保留している。
松宮氏は消費税増税に関して「このデフレ経済の下での引き上げは、さらなる景気の悪化を招く」と否定的な立場で「日銀の金融緩和策など打つ手はある」というのが持論。また、小沢一郎元代表が会長を務める勉強会「新しい政策研究会」に名を連ね、党の両院議員総会を開くよう求める署名にもサインした。20日夕の両院議員懇談会が党総会から“格下げ”になったことなどを含め、一連の党内議論の進め方には問題を感じているという。
ただ、3党合意で経済成長率を考慮する景気条項が残った点を評価しており、採決時にどう対応するかは「正直悩んでいる。十分考えて行動したい」と胸中を語った。
一方、糸川正晃、笹木竜三、若泉征三の3氏は賛成する姿勢だ。若泉氏は先に財務政務官に就いた。法案への“賛成をお願いする立場”となり、就任当初から「法案を通さなければならない」と抱負を語っている。
党県連代表の糸川氏は、修正協議で自公両党に譲歩したことについて「衆参ねじれ国会=Wワードファイル=の中では、3党合意での一定の妥協は仕方がない。野党の協力なしに国は動かない」と理解を求めた。景気条項が残った点は糸川氏も評価し「いま増税の準備をし、上げるときにまた判断する」と強調している。
笹木氏は、マニフェスト違反との批判があることに対して「消費税を社会保障に使う目的税化」「無駄削減に努める」「景気条項」の3点が残ったことを挙げ「賛成の条件が満たされる」と判断理由を説明。「目的税化は明文化されたし、無駄削減も公務員の給与など全体で2割以上カットし、今後も努力する」と語った。さらに消費税引き上げ時には「中小企業が製品・サービスに価格転嫁できるよう対応していきたい」とも話している。


民主・福嶋「消費増税法案採決なら反対」
熊本2区選出で民主党の福嶋健一郎衆議院議員は今日、熊本市で国政報告会を開き消費税増税を盛り込んだ税と社会保障の一体改革法案が採決された場合には反対票を投じることを明言しました。福嶋議員はおよそ50人の支持者を前に「消費増税問題は執行部対小沢グループなどという小さな構図ではなく財務省対国民という争いだ」と延べ、政府が法案成立を目指していることを厳しく批判しました。そのうえで福嶋議員は仮に来週、法案が採決された場合の自身の判断について「今回そういう法案が採決にかかったら」「すっきりと青票を入れて反対ということを皆さまにお示ししたい」と述べ、また、福嶋議員は「民主党の枠組みで出来ることが出来なくなるならば枠組みの外に出る選択肢も十分に考えられる」として法案採決後の離党の可能性を示しました。

民主党衆議院議員 福嶋健一郎 ‏@fukken01
当たり前のことををいったまで。拡散して下さい!"@tsuta2010: ふっけんさん、素晴らしいです。「熊本2区選出で民主党の福嶋健一郎衆議院議員は~消費増税問題は執行部対小沢グループなどという小さな構図ではなく財務省対国民という争いだ」 http://fb.me/TtJwkGPr

7時間 NEWS8000 ‏@NEWS8000
福嶋氏が離党示唆 松野頼久氏も消費増税反対へ (熊本日日新聞) http://goo.gl/fb/sMf7M


福嶋氏が離党示唆 松野頼久氏も消費増税反対へ2012年06月24日(熊本日日新聞)
 民主党の福嶋健一郎氏(衆院熊本2区)は、26日に予定される消費税率引き上げを柱とする社会保障・税一体改革関連法案の衆院採決で反対票を投じた上で、小沢一郎元代表が新党結成に踏み切れば離党し、新党に参加することを示唆した。
福嶋氏は23日、熊本市で開いた国政報告会で「消費税増税は国民との約束であるマニフェストにない政策で、財務省の主張。国民の多くが批判している」と反対票を投じる理由を説明。野田佳彦首相があくまで増税路線を変えない場合は「民主党の枠組みの外か、違う枠組みをつくってやる選択肢も十分ある」と述べた。
一方、鳩山由紀夫元首相グループの松野頼久氏(衆院熊本1区)も熊本日日新聞社の取材に対し、「消費税増税を掲げて政権交代を果たしたわけではない。反対票を投じる考えだ」と明言した。
ただ「内閣不信任案や首班指名での造反とは違う」と、最も重い除名処分を下さないよう野田首相をけん制。離党を含む採決後の対応については「白紙だ。まだ何も決めていない」と述べるにとどめた。
福嶋氏が離党、新党参加に踏み切れば、民主党県連は次期衆院選で新たな公認候補の擁立を迫られる。さらに県連代表経験者でもある松野氏も離党すれば、選挙態勢を根本的に見直す事態となる。(潮崎知博)


小沢系議員が反対表明=消費増税法案、街頭やテレビで
消費増税関連法案の衆院採決をめぐり、民主党の小沢一郎元代表に近い同党衆院当選1回議員が23日午前、街頭やテレビで反対する考えを表明した。
木村剛司氏は東京都荒川区内で街頭演説し、「消費増税には何ら大義や理念はない。反対せざるを得ない」と訴えた。また、岡本英子氏もTBS番組で同法案に「反対したい」と表明。小沢氏が新党を結成した場合の対応は明言を避けた。
岡本氏によると、小沢氏は21日に支持議員が集まった会合で「私たちが言っていることが国民の真意だ。それを野田佳彦首相に最終最後の日までしっかり伝えていくことが私たちの務めだ」と述べたという。 
一方、同番組で民主党の川内博史衆院議員は同法案への賛否を明らかにせず、「採決してはならないという立場だ」と語った。(2012/06/23-13:09)

消費増税に笠原議員が反対明言(中日新聞)    
2012年6月23日 
消費税増税を柱とする社会保障と税の一体改革関連法案をめぐり、県内選出の民主党の衆院議員七人のうち、笠原多見子議員(比例東海)は採決で反対票を投じると、中日新聞の取材に答えた。笠原議員は離党と新党結成に言及した小沢一郎元代表のグループに属し、今後も同一歩調を取るとみられる。
七人のうち、二十二日までに反対票を投じると明言したのは笠原議員だけ。橋本勉議員(比例東海)も「賛成はできない」としたが、反対か棄権かは未定とした。
笠原議員は反対する理由を「マニフェストで約束せず、選挙で訴えてもいないことに賛成はできない」と説明。小沢元代表が離党に踏み切った場合の対応には「次の段階の話」と明言しなかったが、「信じる道を突き進みたい」と述べた。
橋本議員は小沢グループには属さず、離党は否定した上で「党が分裂したら自民党が喜ぶだけ。党内融和に向け、採決を先送りするべきだ」と述べた。
一方、賛成票を投じる柴橋正直議員(岐阜1区)は「三党合意をし、党内手続きも踏んできた。子どもたちに負担を先送りしないために、決められない政治ではいけない」と述べ、採決するべきだと主張。小沢元代表のグループが離党も検討していることを「残念としかいいようがない」と述べた。阿知波吉信議員(岐阜5区)と山田良司議員(比例東海)も、賛成することを明らかにした。
今井雅人議員(比例東海)は「消費税増税は必要だが、議員定数削減法案が通らなければ有権者に説明できない」と、現時点では態度を保留。園田康博議員(岐阜3区)は「政府の一員なので個人的な賛否を言うのは控える」としている。
(山本真嗣、石井宏樹)

Takayuki Iiduka ‏@dukataka1
@miyake_yukiko35 テレ朝「報ステSUNDAY」にて、初鹿明博議員が野田総理からの説得の電話に憤慨し、「舐めているのか!と思いますよ」。と仰っておりました。これまで社会保障改革に熱心だった議員まで、自公両党との妥協は許せないと考えている様です。
三宅雪子さんがリツイート

三宅雪子 ‏@miyake_yukiko35
長妻さんも電話作戦らしい。なんともはや。野田政権の最大の仕事がこの土日の電話かけ。翻意させた人は総理からお褒めの言葉があるんだろう。情けない・・・長妻さんが賛成票ということさえまだ信じたくないのに、この上政権工作にまで加わっていたら私はショック1000倍である。

衆議院議員 京野きみこ ‏@kyonokimiko
言うまでもなく、本会議場で有権者から託された議決権を行使して、反対票を投じます。RT @ekonoko: @kyonokimiko 当然反対ですよね。

消費増税法案成立へ:県内2議員が反対明言、1人は造反の可能性示唆/神奈川
2012年6月22日
   民主党の小沢一郎元代表が消費増税を柱とする社会保障と税の一体改革関連法案に反対すると表明した21日。県内選出の岡本英子氏(衆院3区)、相原史乃氏(比例南関東)も反対票を投じる意向を明らかにした。橘秀徳氏(13区)も造反を示唆した。
いずれも、神奈川新聞社の取材に答えた。岡本氏は「国会延長が決まり議論する時間ができたので、急いで採決する必要はない。国民が納得できるよう社会保障を充実させ、マニフェスト(政権公約)に沿って無駄の削減で財源を捻出した後に、消費増税の議論をすべき。今の修正案には反対」と言明した。
相原氏は「増税だけ決めて、社会保障の中身はこれから検討するでは一体改革にならず、筋が通らない。デフレ経済下での増税は経済の崩壊に直結する」と主張。修正合意の党内了承手続きも「(執行部は)一任をくれの一点張り。一方的に議論を打ち切り信用できない」と批判し、「実質、消費増税だけの法案を今通しては絶対に駄目」と反対を明言した。離党については「党内で主張を通すため頑張りたい」と否定した。
橘氏は「3年前にあのマニフェストを訴え、議席をお預かりした。マニフェストが実現できていない状況で、書いていない消費増税をやることに、なかなか、はいとは言えない。最後は自分の信念に従って行動する」と、法案採決で造反する可能性を示唆した。
消費増税をめぐっては、小沢氏側近の樋高剛氏(18区)も関連法案の閣議決定を受け、総括副幹事長を辞任している。樋高氏は21日、「政権交代の原点を思い起こし、県民の思いがどこにあるのか考えている」と語った。

民主・橘秀徳氏「処分覚悟」、造反する意向/神奈川
カナロコ 6月23日(土)23時15分配信
消費税増税を柱とする社会保障と税の一体改革関連法案の採決をめぐり、民主党の橘秀徳氏(衆院13区)は23日、厳正な処分を覚悟の上で造反する意向を示した。大和市で開いた国政報告会後の取材で、離党について問われ「執行部に造反するわけだから、厳しい処分やそのこと(離党)は覚悟してやらなくてはならない」と答えた。
橘氏は報告会で「消費増税は党のマニフェスト(政権公約)で約束したことに反する。議席を預かる立場として賛成できない」と表明。党の方針に反する投票行動になることについて「険しい道になると思うが、自分の信念を貫かせていただきたい」と理解を求めた。
報告会の参加者からは「マニフェストの約束を守ろうという人がどうして造反といわれるのだろうか。党を出ていくべきは執行部の方だ」、「造反したら党に居づらくなる。(できるだけ早く)立場を鮮明にした方がいい」などの意見が出た。




民主党の幹部や長老の狼狽発言録(最新更新:6月24日21時)

民主党の幹部や長老の狼狽発言録(最新更新:6月24日21時)


マニュフェストを捨て、自民党に擦り寄り(=自民党に足元を見られて、すがり付き)、
財務官僚の言いなりに、福祉抜きの増税。

自民党が要求する通りに総選挙やっても民・自ともに危ない。
そこで・・・大連立。

真面目な党員・議員は悩んでるはずだが、幹部や長老は、どういう発言をしただろうか。
ざっと目に付くものだけを記録しておく。

「消費税増税、賛成するのか反対するのか棄権するのか? 悩める民主党議員」(コチラ)
というのも纏めてみた。


岡田副総理
マニフェスト違反は小沢氏が先…岡田氏が皮肉
「ガソリン税の減税はマニフェストで金額の大きいタマ(施策)だったが、これを『国民の声』と言ってやめたのは当時の小沢幹事長だ」
岡田副総理は22日の記者会見で、政権公約(マニフェスト)順守を訴え、社会保障・税一体改革関連法案への反対を明言する民主党の小沢一郎元代表を、名指しで皮肉った。
小沢氏は2009年12月16日、首相官邸に当時の鳩山首相を訪ね、ガソリン税の暫定税率廃止を事実上撤回させた経緯がある。岡田氏としては、最初にマニフェストを軌道修正したのは小沢氏ではないか、と指摘したかったようだ。
(2012年6月23日07時35分  読売新聞)

最後まで説得続ける=岡田副総理
岡田克也副総理は23日、兵庫県伊丹市内で講演し、社会保障と税の一体改革関連法案の衆院採決に向け「最後の最後まで全員が賛成してもらえるよう説得を続けていきたい」と述べ、法案への態度が未定の民主党内「中間派」などへの説得に全力を挙げる考えを強調した。
岡田氏は講演終了後、法案反対を明言する民主党の小沢一郎元代表が「増税の前にやることがある」と主張していることについて「有権者が納得するとは思わない。それなら与党として、しっかりやってほしいとなる」と記者団に述べ、小沢氏らの離党の動きをけん制した。 (2012/06/23-21:39)

菅前首相
菅氏「小沢氏の個利個略だ、呪縛から離れよ」
民主党の菅前首相は23日、自身のブログで、同党の小沢一郎元代表が消費税率引き上げを柱とする社会保障・税一体改革関連法案に反対し、新党結成も視野に野田政権への圧力を強めていることについて「小沢氏の個利個略」と強く批判した。
その上で、小沢グループの議員に対し、「小沢氏個人の駒として使われている。呪縛から離れて、自らの判断で行動してほしい」と呼びかけた。
菅氏が昨年の首相退任後、公の場で小沢氏の動向に言及するのは初めて。
小沢氏は昨年、野党提出の菅内閣不信任決議案に賛成する構えを見せるなど「菅降ろし」を主導した。菅氏は「小沢氏の思う通りにならない私を引きずり下ろすため」だったとした上で、一体改革関連法案への反対も「目的は同じだ」と指摘し、野田首相の退陣につなげる狙いがあるとの見方を示した。
(2012年6月24日10時22分  読売新聞)

藤井裕久税調会長
民主・藤井氏が小沢氏批判「20年前と世の中違う」(朝日新聞)
 民主党の藤井裕久税調会長は23日、BS日テレの番組で、小沢一郎元代表が消費増税関連法案の採決で反対し、グループ議員とともに離党する動きを強めていることについて、「誠に残念だ」と批判した。
藤井氏は1993年、宮沢内閣不信任案に賛成し、小沢氏とともに自民党を離党した経験がある。「私が離党した時は世の中の人は(喜んで)泣いてくれた。今、泣いている人はいない。何やっているんだと。20年前と世の中は違っている」と語った。
さらに藤井氏は小沢グループの離党予備軍の中心を衆院当選1回の議員が占めている点に触れて「ムードの中で動く可能性がある」と指摘。「離党がどれだけの重みか、わかっている人はわかっている」とも述べ、小沢氏に同調する若手の動きを牽制(けんせい)した。

渡部恒三最高顧問
渡部氏「小沢氏は1人で反対すべき」
 民主党の渡部恒三最高顧問はTBSの番組「時事放談」の収録で、小沢元代表は1人で消費税増税法案に反対すべきだとして小沢氏の対応を批判しました。
「小沢君はこれから『俺は反対投票すると、若い諸君はこれからだから(反対)するなと』言ったら立派なものだ」(民主党 渡部恒三最高顧問)
渡部氏は、多くの1回生議員らから離党届を預かって新党結成の構えも見せる小沢氏を批判しました。
また、武村元官房長官は「たとえ80人でも小沢グループたるものは消えた方が民主党はすっきりしていい」と述べ、人数にかかわらず、民主党は消費税増税法案に反対した議員を除名すべきだとの考えを示しました。(23日11:24)

前原政調会長
民主党:前原政調会長 小沢グループを激しく批判
毎日新聞 2012年06月06日 21時14分(最終更新 06月06日 22時01分)
民主党の前原誠司政調会長は6日のBS朝日の番組で「政務三役をやった小沢グループの方々が『民主党は何もできなかった』と言うのは天につばする話だ。『何もできませんでした』『無能でした』と言うようなものだ。極めて不愉快だ」と述べ、消費増税に反対する小沢一郎元代表を支持するグループの議員を激しく批判した。
また、前原氏は既成政党に対する不満が募っている現状を念頭に「衆参ダブル選挙になれば、たまったものが爆発して大変なことになる。民主党は衆参ともに壊滅的になる」と予測。「やるべきことをやって衆院で信を問うことが大事だ」とし、消費増税法案を成立させた上で参院選前に次期衆院選を行うべきだとの認識を示した。

「手続き批判は笑止千万!」 前原氏が小沢系を批判
2012.6.12 19:21
民主党の前原誠司政調会長は12日の記者会見で、小沢一郎元代表に近い同党議員が過去の消費税増税の党内手続きを批判していることを念頭に、「どこまでやっても絶対反対の人が『手続きに瑕疵(かし)があった』と言うのは笑止千万」と強く反論した。

鳩山元首相

鳩山元首相「離党は考えてない」 増税案への反対表明        (朝日新聞)
 民主党の鳩山由紀夫元首相は24日、北海道室蘭市で「消費増税はやらないと期待してくれた人たちに顔向けできない行動はしたくない。棄権は国民に自分自身を正直に伝える判断ではない」と述べ、消費増税関連法案の採決で反対票を投じる考えを表明した。また「私の志や考え方に理解を示してくれている方々は同じ行動をする」と述べる一方、「離党は考えていない」と強調した。




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【全般的観測記事(6月24日20時)】
反対派の説得難航=50人台乗せか-増税法案、26日に採決・民主
消費増税を含む社会保障と税の一体改革関連法案をめぐり、民主党執行部は24日、党内の増税反対・慎重派の説得を継続した。ただ、作業は難航しているもようだ。同日は鳩山由紀夫元首相が採決に出席して反対票を投じる意向を表明し、小沢一郎元代表に同調して反対する議員は現段階で50人台に乗る見込みとなった。欠席や棄権を含めた造反は60人を超えるとみられ、党内は一段と緊張感が高まっている。
衆院の一体改革特別委員会と本会議での法案採決は26日に行われる見通し。自民、公明両党が賛成に回るため、可決は動かない情勢で、民主党の造反規模が焦点だ。小沢氏は採決後の離党を視野に入れ、政権の少数与党転落が現実性を帯びる「反対54人」以上の確保を目指している。 
前原誠司政調会長は24日、フジテレビの番組で「最後の最後まで賛成してもらうよう努力する。それに尽きる」と述べ、慎重派や態度未定の議員を中心に採決ぎりぎりまで説得を続ける考えを示した。野田佳彦首相や執行部は、電話で個別に要請しているほか、消費増税を支持する連合の地方組織などを介して働き掛けている。
しかし、小沢氏は対抗姿勢を強め、新党をにらんで反対派議員から離党届を集めるなど結束固めに努めている。小沢グループの一人は24日、「いろいろ言ってくる人は相当いるが、反対で腹は決まっている」と述べ、反対の決意は変わらないことを強調した。
岡田克也副総理は同日、都内での講演で「手分けして(電話で)説得しているが、だいたい留守番電話でコールバックも非常に少ない」と語り、説得の成果が上がっていないことを認めた
事態が緊迫する中、輿石東幹事長ら執行部内には、党分裂を回避するため、造反者への処分を軽くすることを模索する動きも出てきた。城島光力国対委員長は24日のNHKの番組で、同党では過去に個別法案での反党行動を理由に除籍(除名)処分にした例がないことを念頭に「基本的には過去の事例をしっかり検証して対処することになる」と述べた。
(時事コム 2012/06/24-20:12)




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【番外:岡田氏、ケチョンケチョンにやられたの巻】
有田芳生 ‏@aritayoshifu
岡田克也副総理は世間を歩いていないなと確信した。岡田さんは「(消費増税に)反対する議員は週末に地元に帰って意見を聞いたらいい」などと、街場の世論は消費増税に賛成であるかのように語った。「語るに落ちる」典型だ。集会を開いても消費増税反対が圧倒的だ。党への信頼はこうして崩れてきた。

三宅雪子 ‏@miyake_yukiko35
①岡田副総理の発言に驚いた。「マニフェストを最初に破ったのは小沢元代表」もう唖然だ。説明しよう。政権交代した2009年に私たちが引き継いだ税収はなんとこの何十年間で最低の39兆円だった。どうしても何かを諦めなければいけなかった。続く
三宅雪子 ‏@miyake_yukiko35
②その時に小沢さんはガソリンの暫定税率の凍結を決断、自分が全責任を負い鳩山総理に傷がつかないようにした。これは皆が知っているはずだ。それを感謝するどころか批判するのはかなり的外れだ。そして、暫定税率廃止は諦めたわけではない。

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【その他、色んな批判など】
斎藤 やすのり ‏@saitoyasunori
官邸の住人が民主党中間派を高級料理店に誘って「反対はやめてくれ、せめて退席で」と言って説得工作をしている。代表選の時も酒飲ませて、「小沢側に行っても次の保証はないから」とか「こっちに入れてくれたらポストあげるから」とか汚い手を使うのは大抵、あっち側の人たち。


有田芳生 ‏@aritayoshifu
野田首相が消費税法案に反対を表明している議員(東京)に電話、一般論の説明を繰り返すので途中で切られる。反対を表明していた議員(九州)は反対から棄権に態度変更。「政務官に」という情報に影響されたようだ。「小沢一郎夫人」怪文書も切り崩しに使われている。代議士会は明日17時半から。

天慶5年(942)4月 岩清水臨時祭のはじめ。 群盗入京、京中騒擾す。

鎌倉 長谷寺 2012-06-20
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天慶5年(942)
この年
・駿河国では、掾橘近保が官物を奪ったために政府から逮捕命令がでている。
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3月
・この月、朱雀天皇は詔をくだし公卿大夫と京官(けいかん)・外国(げこく、畿外の七道諸国)の五位以上の長官、儒士らに時政の得失を論じた封事(意見書)を提出させる。
また、その後2~年にわたりその提出を促す。
内乱に触発され、封事を地方長官に求めた。
どれほどの封事が提出されたか、延喜の三善清行や少しあとの菅原文時(ふみとき)の封事と並ぶだけのものがあったかどうかは不詳。
政府がしきりに封事の提出を地方長官に督促しているところをみると、受領たちはそれにあまり強い関心を示さなかったようである。
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3月19日
・朝廷、「追捕東西凶賊使」らの軍功を議定(『本朝世紀』)
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3月22日
・藤原実頼、参内し「東西軍功」を議定(『本朝世紀』)
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閏3月1日
・「問東国密告使」の源俊(「右衛門権佐」)・高階良臣(「左衛門少尉」)・阿蘇広遠(「勘解由主典」)ら、「恩赦」により赦免(『本朝世紀』)。
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・同日、小野好古(「参議従四位下」)、左中弁に就任(『公卿補任』)
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・同日、源信明(「若狭守」)、大宰府へ赴任。但し内裏「触穢」により中重にて奏上し禄は賜らず(『西宮記』)。
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閏3月1日
・犬の死「穢」及び死童の投入で「穢」に触れた源嘉生(「前出羽介」)の藤原実頼訪問により「穢」が公家にまで影響。
内裏が触穢の疑いが発生。原因究明のため源嘉生(「前出羽介」)を召問し、「触穢」嫌疑の立札を諸陣に掲示(『本朝世紀』)
9日、源嘉生(「前出羽介」)の召問(『本朝世紀』)
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閏3月25日
・内裏の触穢により「建礼門」前において「大祓」が実施される(『本朝世紀』)
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4月14日
・東西賊徒平定の報賽のため「伊勢大神宮」及び諸社へ奉幣(『日本紀略』『本朝世紀』)。
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4月27日
・「宇佐八幡宮」・「香椎廟」・「石清水」八幡宮へ東西賊徒平定の御報賽のための奉幣使が発遣される。
また、この日に石清水八幡宮で臨時祭が執行される(『日本紀略』『扶桑略記』)。
「宇佐使」は小野道風(「右衛門佐」)、「石清水使」は源允明(「播磨守」)と決定。
「賀茂臨時祭」は天慶2年より毎年実施することを祈申す(『西宮記』前田家本、『西宮記』)

石清水臨時祭:
石清水八幡宮に派遣する勅使に神宝を持たせ、併せて舞人・歌人などを同行させた。

目的は、将門の乱および純友の乱の平定に感謝して、祭礼を行うため。
以後、この祭祀は、石清水臨時祭と呼ばれ、天禄2年(971)から恒例になり、3月の午(うま)の日に行われるようになった。
戦乱により、一時中止されたこともあったが、復興されて現在も行われている。


石清水八幡宮は、平安京鎮護を目的として、貞観元(859)年、宇佐八幡から勧請された山城国の南に鎮座した。歴代の天皇の尊崇を集めていたが、天慶の乱の際には、とくに朱雀天皇がその討減をたびたび祈願していた。
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4月29日
・朱雀天皇、賀茂社へ行幸。神宝・幣帛・走馬を奉加し、祢宜等の加階を行う。
「賊乱」平定の御報賽のため。
行幸に際し「左右検非違使」に銭30貫文を給与。
朱雀天皇による「賀茂上下社」行幸は神社行幸の最初であるという。
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4月30日
・「群盗」入京、京中騒擾す(『日本紀略』)
この月、群盗が京極の人宅に押し入り財物を奪い去った。
被害が大きく、朝廷で問題になり、夜間は諸衛府の舎人らが街巷を巡邏して警戒にあたることになった。
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5月1
・諸衛、夜行して群盗に備う(『本朝世紀』)
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青森県 東通原発敷地内の断層再調査を11月末まで実施。年内の再稼働は絶望的。

毎日JP
東通原発:断層再調査、11月まで 年内の再稼働は絶望的 /青森
毎日新聞 2012年06月23日 地方版

 東北電力は22日、東通原発1号機(東通村)敷地内にある断層の再調査について、今年11月までかけ実施することを決めた。東京都内で同日開かれた、原発の耐震安全性評価を見直す経済産業省原子力安全・保安院の専門家の意見聴取会で調査計画を示した。

 再調査の結果、活断層だと認められれば、原発の再稼働に必要な国の安全評価(ストレステスト)に反映する必要がある。再調査を終えるまで東通原発を再稼働することは難しく、年内の再稼働は絶望的になった。

 再調査するのは、いずれも敷地内南側にある、F−3断層▽F−9断層▽s−14断層▽s−19断層の4断層。耐震設計上、活断層として考慮しなければならない12万〜13万年前よりも新しい時期に断層が動いた形跡はないか、地表で短い断層が地下では長く伸びていないかなどを調べる。

 昨年11月からの1度目の再調査ではボーリング調査のみ行った。今回はボーリング調査を2カ所で行うことに加え、大きな溝を掘って断層を露出させ、年代や地質を直接調べる「トレンチ調査」を3カ所で実施する。人工地震波や地中レーダーによる地下構造の探査も併せて行う。

低線量の内部被曝 過小評価しないで(「朝日新聞」)

朝日新聞
低線量の内部被曝 過小評価しないで
2012年06月24日
 福島第一原発事故後の長期低線量被曝の影響を懸念する専門家やNGO(非政府組織)による「市民科学者国際会議」が23日、猪苗代町のヴィラ・イナワシロ・コンベンションホールで始まった。
 国際放射線防護委員会(ICRP)は低線量内部被曝を過小評価していると批判する欧州放射線リスク委員会(ECRR)のインゲ・シュミッツ・フォイアハーケ委員長らは「100ミリシーベルトよりはるかに低い線量でのがんの発症」データを報告し、「予防原則に立った被曝低減化策」の必要性を訴えた。
 フランス国立保健医学研究機構で甲状腺がんの疫学研究を専門にしているフロラン・ド・バテール博士は、「男の子の甲状腺に4~5ミリののう胞が見つかった」という伊達市の市民からの質問に「原発事故の影響ではないとは言えないが、時間をかけて観察し、臨床データを積み上げていく必要がある」と答えた。
 24日は小児科医や物理学者が将来に向けての健康影響調査、放射線防護策、アフターケアについて提言し、話し合う。参加無料。

2012年6月23日土曜日

永禄13年/元亀元年(1570)9月10日 本願寺(顕如)を軸とする近江全体(浅井、六角、朝倉)の反信長戦線、成立 [信長37歳]

鎌倉 長谷寺 2012-06-20
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永禄13年/元亀元年(1570)
9月
・家康、浜松城完成し居城を移す(古城引馬城を大増築)。信玄に備える。嫡男竹千代に岡崎城を与える。
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初旬
・武田信玄1万5千、信濃佐久から碓氷峠越え上野侵入。南下し武州鉢形城包囲。包囲解き北条氏照居城武蔵多摩郡滝山城包囲。包囲解き、小田原へ。
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9月1日
・松永久秀、別所長治・麦井勘衛門の攻撃を受ける。 
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9月2日
・本願寺顕如、美濃郡上郡惣門徒中へ、前々年以来難題を持ちかけてきた信長が上洛するに際し、石山本願寺破却を通告してきた旨を通知(「安養寺文書」)。
他に、江州中郡門徒中、河内国中一揆、紀州惣門徒中、阿波・讃岐~筑後の坊主衆・門徒衆へ蜂起を促す檄文。
本願寺法主が始めて一向一揆の積極的な煽動指導者となる
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9月3日
・三好長逸の子兵庫助、池田より福島新城へ逃亡。
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9月4日
・紀州根来衆5千、今井宗久の手配で織田勢参陣。
別所重棟140騎・根来寺杉坊50人・畠山昭高旧臣玉木某と湯川某の陣代1千を率い天王寺に郡参(「武徳編年集成」)。
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9月4日
・足利義昭、2千のお供衆と中島浦江の細川藤賢居城着。
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9月5日
・本願寺顕如、紀州惣門徒中へ書状。8月28日に兵部卿(常楽寺証賢)の召集に対して返答のないことをたしなめ、本願寺の危急存亡を訴え石山参集を求める。
「此方の儀、いよいよ難儀に及び候間、時日を移さず早々に上坂候わば、喜悦すべく候」(「本願寺文書」)
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9月5日
・毛利輝元、元就大患の報に接し、小早川隆景・吉川元長らと毛利・小早川主力を率い吉田に帰着。残留の吉川元春、宍戸隆家らと兵6千軍で尼子軍を掃う
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9月5日
・上杉輝虎(41)、武田信玄の厩橋城攻撃の報を聞き、越後府内(上越市)を出発、上野に出陣。衝突なく12月帰国。
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9月6日
・本願寺顕如、近江中郡(湖東の犬上・神崎・蒲生3郡)の門徒に、無理難題を懸けてくる信長と戦うよう檄文。
「信長上洛に就き、此方迷惑せしめ候。去々年以来、難題を懸け申すに付きて、随分扱いをなし、彼方(信長)に応じ候といえども、その詮なく、破却すべきの由、慥(たし)かに告げ来たり候。この上は力及ばず候。然らばこの時、開山の一流退転なきよう各々身命を顧みず、忠節を抽(ぬき)んづべきこと有難く候。併せて馳走頼み入り候。もし無沙汰の輩は、長く門徒たるべからず候。穴賢々々。」(「明照寺文書」)

(日付不明)信長、近江顕証寺へ石山本願寺からの蜂起命令に応じなかった旨を賞す(「本願寺文書」1)。
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9月6日
「世上の説、大坂(石山本願寺)より諸国へ悉く一揆おこり候へと申しふれ候由、沙汰候」(興福寺大乗院門跡尋憲の日記「尋憲記」)
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9月7日
・信長、天王寺より野田・福島に近い天満ヶ森に本陣移す。
織田軍先鋒隊は北海老江へ布陣(「松井家譜」)。
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9月7日
・本願寺顕如の祖母慶寿院、没。80余歳か(「言継卿記」)。長く本願寺に君臨した「女宗主」。

慶寿院:
8代宗主蓮如の子蓮淳(大津顕証寺・長島願証寺)の子。
9代宗主実如の子円如に嫁ぎ、円如早世後10代宗主証如(10)の後見人となる。
実父蓮淳が慶寿院を支え、加賀3ヶ寺を統制下におき、石山に本拠を定め、「宗主権」を確立。
天文23年証如(39)没後、顕如(12)の後見人となる。
永禄2(1559)年12月顕如が門跡に列せられた後、翌3年5月従二位に叙任される(在野の女性としては破格)。

慶寿院は、孫の顕如に公卿の転法輪三条公頼の娘を迎えた。
三条公頼の他の2人の娘は、細川晴元と武田信玄に嫁いでいる。こが如春(北向・北の方)。
如春は姉が嫁いだ細川晴元と六角承禎の猶子とされたうえで、顕如に嫁いだ。
これには、かつて敵対していた細川氏と六角氏と、本願寺の関係を友好的に保つという政治的な意図があった。

「本願寺(顕如)の祖母慶寿院、去七日死去云々、八十余歳か」(『言継卿記』9月21日)
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9月8日
・信長軍、石山の対岸楼ノ岸(斎藤新五・稲葉一鉄・中川重政)と川口(平手監物・平手汎秀・水野監物・佐々成政ら)に砦を築いて兵を入れる。
10日、中津川に船橋を架ける。双方の応酬は「誠に日夜天地も響くばかりに候」(「信長公記」巻3)。
三好三人衆は和議を申し入れるが、信長は「攻め干さるべきの由」(同前)と命じ攻撃続行。
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9月8日
・足利義昭、中島浦江の旧塁へ移陣(「武徳編年集成」)。
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9月9日
・オスマン軍、キプロス島ニコジア(ニコシア)占領。
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9月9日
・三好義継・松永久秀、摂津海老江砦を落とす。
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9月10日
・本願寺顕如、浅井久政・長政宛て書状。本願寺・浅井同盟成立
「今度、種々懇情の段、祝着(しゆうちやく)是非にあたわず候。いよいよもって油断なく、入魂あるべき事、肝要に候。委細の旨、(下間)頼総法印に演説せしむべく候間、擱筆候なり。穴賢(あなかしこ)
九月十日
浅井下野守殿
浅井備前守殿」

下間氏:
宗祖親鸞の家僕となった下問蓮位以来、殿原・中居・綱所などといわれた本願寺の俗務に携わる家系として存続していた。
顕如が門跡に列せられると、門跡寺院の制度にある僧房を坊官に改めて、俗務を担当した。
下間頼艮(大蔵卿法橋)、下間頼充(上野正秀法橋)、下間頼総である。
ただ、『石山本願寺日記』上巻(清文堂出版)に付載されている「下間系図抄」によれば、頼総は永禄12年12月14日に、33歳で「生害」、つまり宗主顕如の意向によって殺されたか、自害を命じられたことになっている。そのため、この頼総は新たに坊官となった人か。
本願寺が決起したのちも、坊官となる下間一族は、本願寺一族が住職となる院家と呼ばれる有力寺院と共に顕如を支えることになる。

南近江の六角承禎の猶子の如春が顕如に嫁いでいるため、北近江の浅井氏と本願寺との連携が成ることで、本願寺を軸とする近江全体の反信長戦線が成立した。
琵琶湖一帯は、蓮如の布教以来、寺院や道場のもとで多くの門徒衆が形成されていた。
しかし、信長の近江進出によって、近江門徒は圧迫されていたが、ここにいたって六角氏と浅井氏と共に、信長に対抗する名分を得ることになる。

さらに本願寺は、浅井氏と同盟する越前の朝倉義景とは、その領国支配をめぐって長く対立していたが、越前一乗谷に亡命した足利義昭の斡旋で、1年前の永禄12年4月に和議が成立していた。
和解の証として朝倉義景は、娘を顕如の長子の教如に嫁がせる約束が成り、2年後の元亀2年夏には、祝儀の交換が行なわれる。
朝倉義景の娘は、天正元年(1573)8月、義景が信長によって滅ぼされると、加賀(石川県)などを逃亡した末に、ようやく大坂に辿り着いて、教如の内室となった。
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9月10日
・下間正秀、近江「十ヶ寺惣衆」へ、信長との対峙にあたり「越州衆」の出撃遅延など全4ヶ条の作戦指示(「誓願寺文書」)。
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9月10日
・館林城代諸野因幡守季忠、謀反を悟られた小曾根玄蕃を襲撃。
小曾根玄蕃はこれを予期し待ち構え返り討ち、季忠勢は敗走。
しかし、翌日、季忠は館林城を乗取り立篭もる。城主となるべき赤井照景は京都で将軍に近侍。
10月25日、赤井照景の姉婿長尾但馬守、館林城に篭もる館林城代諸野因幡守季忠を討つため、館林に来援。乱戦の末、寄せ手は季忠息子諸野内膳正を捕縛するが勝敗つかず。和議席上、季忠は自殺に追い込まれ一族100余人も次々と切腹。
しかし、長尾但馬守は館林城から引き上げず、赤井照景を帰城させず、自ら館林城主となる。13年間統治。
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