2012年7月21日土曜日

「マニフェスト無視が憲法解釈にまで及ぶならば、もう許せない。野田首相・・・。誰もあなたに憲法論議を委ねた覚えはない。」(山口二郎)

久しぶりに山口二郎氏のツイターと覗いた。

山口二郎 ‏@260yamaguchi
政党の無意味化 http://yamaguchijiro.com/?eid=1065  7月15日の東京新聞に書いたコラムです。今や、産経路線の自民党と読売路線の民主党が表面的な二大政党を形成しているが、そんなものは国民にとっての不幸だという話。

このコラム、こういう(↓)内容だ(山口氏のHPより)。

<転載>
増税反対の小沢一郎グループが民主党を離党して以来、野田政権はこれ幸いとばかり、集団的自衛権の行使や尖閣諸島の国有化などの保守的路線を打ち出している。これは今まで民主党に期待を寄せてきた人々を裏切る、民主党の変身である。

野党になった自民党は、確信的な保守層に頼るために従来よりも右傾化し、今や産経新聞の路線である。そして、野田民主党は経済界の意に沿って原発再稼働やTPPを進めようとし、アメリカの意に沿ってオスプレイの配備を受け入れようとしている。これはいわば読売新聞の路線である。

産経路線と読売路線が二大政党を作るなら、政党政治は無意味である。むしろ2つが合体して巨大与党を作った方が、よほど政治の構図がすっきりする。大阪維新の会も大くくりに分類すればこの巨大与党に加われるだろう。その方が、これに対して戦う勢力も覚悟を決めて大同結集しやすくなるだろう。

たった1度の政権交代ですべてが変わると期待するのは、幼稚な発想である。それにしても、政権交代がこんなみじめな政党政治を作り出したことには嘆息するばかりである。

日本の世論全体がそこまで保守化しているとは思えない。現状をよしとしない政治家は、二大政党に代表されない民意に思いを致し、個人として動いてほしい
東京新聞7月15日
<転載終り>

この山口氏、未だに「民主党内の良識派」とかに期待しているところには、理解しかねる部分もあるが、少なくとも野田政権への絶望、怒り(「もう許せない」)は同意できる。

山口二郎 ‏@260yamaguchi
集団的自衛権「政府内で議論」 首相、憲法解釈見直しで http://t.asahi.com/75j3  マニフェスト無視が憲法解釈にまで及ぶならば、もう許せない。野田首相は自分の正当性を謙虚に振り返るがよい。誰もあなたに憲法論議を委ねた覚えはない。

山口二郎 ‏@260yamaguchi
橋下市長:一転して野田政権評価 政界再編も期待 http://mainichi.jp/select/news/20120710k0000e010189000c.html … まさに悪夢民主党-小沢グループ+自民党+大阪維新の会=翼賛体制 こんな方程式が成立しないよう、根性を据えて発言するしかない。民主党内の良識派も黙っていてはだめだよ。

山口二郎 ‏@260yamaguchi
小沢氏の新党について、少しポジティブなコメントをするなら。生き残りのためだけとしか思えない地域政党との連携という話は、一切封印すべき。生活第一を具体化する大枠を自分で描いてほしい。大阪や名古屋の地域政党は、生活第一の真逆の方向である。
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