2012年7月29日日曜日

脱原発のため、くだらぬ番組の時はTV消す(菅原文太)

ニコニコニュース
菅原文太 脱原発のためくだらぬ番組の時はTV消すことを提案
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2012年7月28日(土)16時00分配信 
 被災地である宮城県出身で、震災後は積極的に支援活動を行なってきた俳優・菅原文太氏(78)。テレビなどに出演する傍ら、3年前から山梨県で農業を営む菅原氏に、原発再稼働と脱原発デモについて、聞いた。
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 大飯原発が再稼働した。このままなし崩し的に他の原発も再稼働することになってしまうのではないかという疑念があるが、このままだと実際にそうなるだろう。

 それに抗う手段は、今回の脱原発デモのように、それでもNOと言い続けることしかないが、既に再稼働をした以上、今後は強いリーダーというのかな、理論を持って主張することができる、強烈な向かい風にも逆らって市民を引っ張っていくことができるリーダーが必要だと思う。それはたぶん、政治家じゃないね。思いがけないところから、辺境から生まれてくる人間だと思うね。

 市民を散らさず、まとめあげていけるリーダーの登場が待たれるんだけど、いまはまだいない。先日、福島県浪江町の馬場有(たもつ)町長と対談したときに、「原発事故が風化しつつあることをひしひしと感じる」とおっしゃっていたのが印象に残っているが、強いリーダーが現われて、事故が風化する前になんとかしてくれることを望みますよ。

 ただ、そのためには、市民の側もいろいろと努力しないといけない。日本は高度経済成長時代以降、経済規模が大きくなること、そのために消費することを称賛してきた。テレビをつければ「あれを買え、これを買え」と欲望を煽り、誰も彼もがカネカネと言っている。資本主義というのは、まあ、そういうシステムでしょうが、その中で、もう、日本は壊れ始めている。溶け始めている。メルトダウンといってもいいのかもしれない。

 だから、ここで、「皆でちょっと、我慢する」ということをすればいいと思う。何十年も前の生活にまで戻る必要はない。子供部屋にそれぞれテレビがあるなら、それはやめにして一家に一台、居間のテレビだけにして皆で観るとか、くだらない番組のときはテレビを消すとか、夜中番組を放送し続けるのをやめるとか、電球はLEDに換えるとか……。

 日本中の電球をすべてLEDに換えればすごく大きな節電になるはず。0か100かではなく、みんなが10ずつ我慢すれば、大きく変わっていけると思う。
※SAPIO2012年8月1・8日号

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