2012年8月30日木曜日

福井県内の活断層、従来の評価より30キロ近く長く沖合に延びている。「想定していない規模の地震の可能性がある」と指摘

NHKニュース
活断層 沖合まで延びているか
8月30日 8時22分
福井県内を通る活断層が従来の国の評価より30キロ近く長く沖合の海底に延びているとみられることが分かり、専門家は、「想定していない規模の地震の可能性があり評価を見直すべきだ」と指摘しています。
これは、29日の地震予知連絡会の定例の会合で、独立行政法人産業技術総合研究所の研究グループが報告しました。
研究グループは、福井県内をほぼ南北に延びる「柳ヶ瀬・関ヶ原断層帯」という活断層の北側の海底を音波を使った調査などから分析しました。
その結果、福井市沖から石川県加賀市の沖合にかけて、およそ29キロにわたって断層とみられる地形が延びていることが分かり、研究グループは、活断層が沖合まで延びているとみています。
8年前、政府の地震調査委員会は、福井市などを通る活断層の北側の区間で地震が起きると、マグニチュード7.6程度になる可能性があるという評価をまとめています。
地震予知連絡会の島崎邦彦会長は、「断層が長ければ、これまで想定していない規模の地震の可能性もあり、評価は当然、見直されることになる」と話しています。
「柳ヶ瀬・関ヶ原断層帯」を巡っては、同じ断層帯の一部で、日本原子力発電敦賀原子力発電所の近くを通る「浦底断層」も、従来の評価より長いという専門家などからの指摘があり、日本原電が再評価を進めています。

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