2012年10月8日月曜日

日本維新とみんなの党、「渡辺喜美外し」で仕切り直し 維新の勢いに陰りという事情も

MSN産経
日本維新とみんなの党、「渡辺喜美外し」で仕切り直し 維新の勢いに陰りという事情も
2012.10.7 00:55
 橋下徹大阪市長が代表を務める「日本維新の会」とみんなの党が、次期衆院選の選挙協力や連携に向けた協議を再開することになった。維新の松井一郎(大阪府知事)、みんなの江田憲司両幹事長レベルで行うのがポイント。みんなの渡辺喜美代表の発信力が弱まり、第三極勢力を牽(けん)引(いん)したい橋下氏の警戒が解けたことが大きな要因だが、維新の勢いに陰りが生じ、全国規模の候補者擁立が難しくなってきたとの事情もある。

 日本維新の候補者選定委員長となる竹中平蔵元総務相は6日、テレビ東京の番組で「みんなの党が掲げる政策は『維新八策』とほとんど同じだ。政界再編への触媒を維新とみんながやってほしい」と述べ、両党の選挙協力に期待を示した。

 維新とみんなの関係が冷却したのは、8月20日に渡辺氏が大阪入りし、橋下、松井両氏と会談したことがきっかけだった。

 表面上は、合併をめぐる見解が一致しなかったためとされる。しかし、もともと橋下氏サイドは「渡辺氏の強烈な個性が橋下氏の存在感を殺す」(維新関係者)と警戒。しかも、数日後に江田氏を交えた4者会談が予定されていたにもかかわらず、渡辺氏が江田氏を出し抜く形で単身大阪入りした態度に「橋下氏らは腹を立てた」(同)という。


 この会談以降、渡辺氏に対する「独断専行」の批判がみんなの党内から公然と上がり、参院議員3人が日本維新に合流するなど、急速に求心力が低下。代わって、党内最大勢力である神奈川県出身組を代表する江田氏の存在感が増したのだ。

 一方、維新も戦略見直しを迫られつつある。維新は次期衆院選で350人の候補者擁立を目指し、1次公募には845人が応募したと発表した。しかし、「質」が早くも問題になっている。橋下氏は5日、みんなとの関係について「一つのグループになるべきだ」と強調したが、「相手のある話でもある」とも述べた。それだけに、今後の協議では「大阪と神奈川をそれぞれの拠点とした地域別の選挙協力」が一つの落としどころとなるとの見方が浮上している。

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