2012年12月22日土曜日

自民安倍、今度は日銀相手に失言 いえ、言ってはいけない本当の事を言ってしまった

WSJ  2012/12/21 1:37 pm
安倍氏、またも電話がらみで失言 今度は日銀と

日本の次期首相、安倍晋三自民党総裁の失言が止まらない。
衆議院選挙で自民党が圧勝した4日後、またしても安倍氏は口を滑らせた。1回目は18日。誤って「ブッシュ大統領」と電話で話したと発言したのだ。米国の現職大統領はもちろんオバマ大統領である。

安倍氏は自民党本部で午後2時から行われた会合のあいさつで記者団に対し、「きょうの朝、白川(方明)日銀総裁から電話をいただいた。金融政策決定会合の結果を含めて報告いただいた」と発言した。

この発言は記者らを当惑させた。日銀の金融政策決定会合は正午を過ぎるまで終了していなかったからだ。なぜ安倍氏はまだ終了していない会合の結果について話し合うことができたのだろうか安倍氏に対してだけ独占的に会合結果の見通しを与えることも論外だ。政策決定会合の内容は正式に公表されるまで、誰に対しても内容を伝えてはならないことになっている。日銀の公式発表が行われた時刻は午後1時を少し回っていた。

 日銀の広報担当者は安倍氏の発言は誤っていると素早く反論した。日銀の金融政策決定会合の取材をしていたウォール・ストリート・ジャーナルの記者に近寄り、オンレコ(記事に発言者を明らかにして引用すること)を要請したうえで、白川総裁は会合の後に安倍氏に電話をかけたことを伝えてきた。通常は匿名でさえ発言を報道されるのを拒否する日銀関係者には珍しいことだ。
その後記者会見した白川総裁は「決定会合終了後、野田佳彦首相と安倍総裁に決定内容を電話で伝えた。午後1時30分ごろだ」と述べた。

 混乱した記者団は真偽を確かめるため、自民党の会合が終了するまで2時間待たなければならなかった。安倍氏は電話を受けた時間を間違ったのか、それとも安倍政権が正式に発足する前だというのに、もう大きな問題発言をしてしまったのか。
ようやく安倍氏がSP(警護官)や側近らに囲まれて出てきたとき、記者団は安倍氏に群がりエレベーターまでの10メートル程度の距離を押し合いへしあいしながら進んだ。白川総裁は午前中に電話をかけてきたのか?

記者:「わからないんですか?」
これに、安倍氏は素早く「(会合が)終わってからです。終わってから」と応じた。隣にいた側近も、「(会合が)終わってからです。終わってから」と、安倍氏をエレベーターに乗せる前に繰り返した。

記者:Toko Sekiguchi

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