2013年1月30日水曜日

アベノミクスは論理的に考えれば「富の偏在と階層二極化」を結果すると思います。(内田樹)

■内田樹さんツイッター
内田樹 ‏@levinassien
朝刊はどれも13年度予算の話。(1)借金をして(2)土木工事をすると(3)企業の収益を増えて(4)株価が上がって(5)賃金が上がって(6)消費が増えて(7)イノベーションが起きるというシナリオだが、(4)のところで「折れて」(5)につながらないような気がします。


内田樹 ‏@levinassien
現に、収益を上げても「国際競争に勝ち抜くためにはたえざる研究開発と市場開拓が必要で賃上げなんかしている余裕はない」と言って企業は労働者への「トリクルダウン」を拒んでいます。アメリカでも中国でも、経営者たちは個人資産を増やすことには熱心でしたが、分配には熱意を示しませんでした。


内田樹 ‏@levinassien
同じことが日本でだけは起こらないという保証は誰がどういう論拠でしてくれるんでしょう。「薄氷」の経済政策の隙間を縫って成功した人はリスク感度が高いがゆえに、大盤振る舞いするよりは「これから何が起きても自分だけは生き延びられるように」個人資産を退蔵することになると思いますけど。


内田樹 ‏@levinassien
アベノミクスは論理的に考えれば「富の偏在と階層二極化」を結果すると思います。でも、国民のみなさんが「それがいい」と思って選んだ政権ならしかたがありません。僕にできるのは、とりあえず市井のかたすみで「富の分配と階層の平準化」のために何ができるか工夫するだけです。



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