2013年3月9日土曜日

子どもの甲状腺検査 しこりは、福島41%、他県57%。 不安な傾向とは逆転しているが、どうしてこれが、「大差なし」「ほぼ同等」なのか?

なんか、どこかすっきりしない。

41%と57%が、どうして「大差なし」「ほぼ同等」なのか?
(心配される差が逆転ではあるが)

それと、福島の場合、数人にがんのお子さんもおられたんじゃなかったか。
それとの関係はどうなったのか?

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読売新聞
子どもの甲状腺検査、福島は他県と大差なし

  環境省は8日、東京電力福島第一原発事故後に福島県が実施している子どもの甲状腺検査の結果と比較するため、福島以外で行った調査結果(速報値)を発表した。

これまでの県の調査では、対象の41%で小さなしこりなどが見つかっていたが、今回新たに行われた県外3市での調査では57%だった。環境省は「そもそも健康に悪影響を及ぼすものではないが、それで比較しても福島の内外の結果はほぼ同じ」と分析している。

福島県の調査は、事故当時に0~18歳だった約36万人が対象で、このうち1月までに検査を終えた約13万3000人の41%で、5ミリ以下のしこりや2センチ以下の嚢胞(分泌液を蓄える袋)が見つかっている。環境省は健康な人にも見られ、心配ないとしているが、福島の住民から不安の声が上がったため、青森県弘前市、甲府市、長崎市の3市で、昨年11月から調査していた。

(2013年3月8日21時26分  読売新聞)



東京新聞
他県でも56%の甲状腺にしこり 福島の子どもとほぼ同様
2013年3月8日 18時24分

環境省は8日、東京電力福島第1原発事故による福島県の子どもの甲状腺への影響を確かめるため、比較対象として長崎など3県の子どもを調査した結果、計56・6%の子どもの甲状腺に小さなしこりなどが見つかったと発表した。

約41%だった福島県より高い割合だが、環境省担当者は「福島とほぼ同様の結果と考えている」としている。

比較調査の対象となったのは、事故による影響が小さく、検査体制が整っている青森県弘前市、甲府市、長崎市の3~18歳の4365人。5ミリ以下の結節(しこり)や20ミリ以下ののう胞が見つかったのは56・6%に当たる2469人だった。
(共同)


朝日新聞
子どもの甲状腺「福島、他県と同様」 環境省が検査結果

【大岩ゆり】環境省は8日、福島県外の子ども約4400人を対象にした甲状腺検査で、6割に嚢胞(のうほう)やしこりが見つかったと発表した。東京電力福島第一原発事故の被曝(ひばく)の影響をみるため、福島県が実施した検査では県内の4割の子どもに嚢胞やしこりが見つかっている。環境省は、福島と他県はほぼ同じ結果だったとしている。

福島県は事故当時18歳以下の子ども約36万人を対象に、甲状腺の超音波検査をしている。1月までに約13万3千人が検査を受け、41・2%に2センチ以下の嚢胞や5ミリ以下のしこりが見つかった。専門家はこの大きさの嚢胞などは問題ないとしている。

しかし、子どもの甲状腺を高性能の超音波機器で網羅的に調べた例がなく、4割という割合が大きいのか、被曝の影響があるのかを判断するのが難しい。このため、環境省は長崎市と甲府市、青森県弘前市の3~18歳の子ども4365人に、同じ性能の超音波機器、同じ判定基準で検査をして比べた。

この結果、2センチ以下の嚢胞や5ミリ以下のしこりのあった子どもが56・6%、それ以上の大きさの嚢胞などがあった子は1%(福島は0・6%)いた。環境省の桐生康生放射線健康管理担当参事官は「福島の結果は他県とほぼ同様だったと考えている」と話す。

嚢胞などのある子が福島よりも県外で多い理由について、検査を受けた年齢構成などを詳細に分析して月内に公表するという。

長瀧重信・長崎大名誉教授は「超音波検査の性能が上がり、嚢胞などが見つかりやすくなった。福島が異常な状態ではないとわかった。ただし今回の調査だけでは、被曝の影響の有無は判断できない。福島で生涯、検査を続けることが必要だ。地域性もあるため、福島県で事故後に生まれた子への検査との比較も必要だ」と話す。

福島県は事故の影響が出るか調べるため、県内の子どもを対象に生涯、検査を行う計画だ。
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「よかったねと言って終わりにしたい」?
誰が?

★3月10日追加
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ブログ 鬼蜘蛛おばさんの疑問箱 2013年03月09日
環境省による福島県外の甲状腺検査を考察する





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