2013年6月26日水曜日

大阪府警堺署巡査長、犯罪統計改竄 “好成績”で治安がいいように見せかける

YAHOOニュース
犯罪統計改竄 “好成績”で治安がいいように見せかける…偽りの体感治安
産経新聞 6月25日(火)20時39分配信

 体感治安の目安となる犯罪統計はフィクション(虚構)だった-。大阪府警堺署で発覚した刑法犯認知件数の不適切処理。数字を少なくして、治安がいいように見せかける過少計上は平成20年から5年間にわたって常態化、府警の中でも屈指の“好成績”が演出されていた。背景にあったのは街頭犯罪の「全国ワースト返上」という、組織を挙げての大号令。男性巡査長は「自分が貢献できるのはこれしかない」と本末転倒の不正に手を染めた。

 府警によると、巡査長は11年から堺署刑事課で犯罪統計を担当していた。この間、大阪の治安は全国最悪レベルで推移。19年には人口10万人あたりの刑法犯認知件数が全国ワーストの2454件に達した。

 「大阪のイメージが悪いのは、街頭犯罪が非常に多いことが原因だ」

 当時の橋下徹・大阪府知事が危機感を募らせ、「ワースト返上」を訴えたのが翌20年。府警にとって認知件数の抑制が「待ったなし」の至上命題になった。

 巡査長はもともと病気がちで、勤務制限を受けていた。当直ができないことを負い目に感じ、管内の犯罪抑止のために何かできるか悩んでいたという。そこで導きだした答えが、認知件数の過少計上という“禁断の手口”だった。

 堺署は一躍、「治安の優等生」になり、23年には前年比38・4%という驚異的な減少率で他署を圧倒。不適切処理が行われた5年間で同署は計3回、街頭犯罪抑止に功績があったとして本部長表彰を受けた。

 府警は今回の事態を受けて府内7署でサンプリング調査を実施したが、同様の不正はなかったという。巡査長が計上しなかった刑法犯6585件は、過去の統計を変更できないため、今年度に一括計上する方針。

 「巡査長がベテランということもあり、任せきりになっていた。チェック機能が働かなかった」と府警幹部。堺署では虚偽調書や証拠捏造(ねつぞう)に続く第3の不祥事に「またか、という思い」と苦り切った。

 大村喜一・府警刑事総務課長の話「警察統計の信頼性を裏切る行為で、誠に遺憾。職員への指導教養を徹底し、再発防止に努めたい」


<大阪府警>堺署巡査長、認知事件を過少計上
毎日新聞 6月26日(水)8時20分配信

 大阪府警は25日、堺署刑事課で犯罪統計の事務を担当した50代の男性巡査長が2008~12年の5年間、事件の認知件数を少なく装うため、窃盗や器物損壊などの6585件を故意に計上していなかったと発表した。大阪府は11年、自動車盗と自動販売機狙いが全国ワースト4だったが、正しく計上していればワースト3だった。府警は巡査長らの処分を検討している。

 堺署では、虚偽調書、証拠品の捏造(ねつぞう)などの不祥事が相次いでいる。

 府警によると、巡査長は「犯罪抑止に貢献したかった」と説明している。巡査長は、持病のため統計事務担当となった。現在は別の署に異動している。

 警察は事件の被害届を受理した場合、「刑法犯認知情報票」を作成する。これらを統計した犯罪認知件数は、治安の状況を示す指標として、行政機関などにも活用されている。

 巡査長は、情報票を警察庁に報告する担当者だった。しかし、未遂だったり、被害届の後に被害品が見つかったりした事案を計上しなかった。昨年末、同僚が件数の少なさに気付いて発覚した。

 巡査長がまとめた堺署の刑法犯認知件数と除外した数は▽08年3427件(除外数885件)▽09年3141件(同757件)▽10年2552件(同1200件)▽11年1570件(同2111件)▽12年1775件(同1632件)。

 府警は10年以降、長年続いた街頭犯罪全国ワースト1を返上したが、今回の除外数を足しても変動はない。しかし、自動車盗と自販機狙いでみると、今回の不正で自動車盗ワースト3の茨城県、自販機狙いワースト3の埼玉県とそれぞれ順位が入れ替わっていた。

 府警の大村喜一(よしかず)刑事総務課長は「警察統計の信頼を裏切る行為で誠に遺憾だ。再発防止に努めたい」としている。



0 件のコメント: