2013年6月25日火曜日

アメリカの金融緩和策の縮小観測の影響で、今度は欧州市場で一部国債や株価下落

NHK  
欧州市場 一部国債や株価下落
6月25日 5時43分

24日のヨーロッパの債券市場では、アメリカの金融緩和策の縮小で市場に入る資金が減少するといった観測を背景に、財政状況の厳しいスペインやイタリアの国債が売られて、利回りが上昇したほか、株価も各国で軒並み下落しました。

24日のヨーロッパの債券市場では、アメリカの金融緩和策が今後、縮小に向かうことで市場にあふれていた資金が減少するのではないかという観測などを背景に、財政状況が厳しい国の国債を売る動きが強まりました。

その結果、10年ものの国債の利回りは、スペイン国債でことし4月上旬以来、およそ2か月半ぶりに5%台をつけたほか、イタリア国債もほぼ3か月ぶりの水準となる4.8%台まで上昇しました。

ユーロ圏の信用不安問題では、地中海のキプロスを巡る混乱が収まったあと、金融市場は比較的落ち着いた状況が続いていましたが、アメリカの金融緩和策の行方などを巡って世界各国の株式市場が大きく乱高下するなかで、ヨーロッパの債券市場も影響を受けています。

また、24日は、ヨーロッパ各地の株式市場でも株価の下落傾向が続き、主な株価指数の終値は前日に比べて、▽ロンドン市場で1.4%、▽フランクフルト市場で1.2%、▽パリ市場で1.7%、それぞれ下落しました。

0 件のコメント: