2013年10月28日月曜日

米大統領 独首相の盗聴3年前から把握か (NHK)

NHK
米大統領 独首相の盗聴3年前から把握か
10月28日 4時19分

アメリカの情報機関がドイツのメルケル首相の携帯電話を盗聴していた疑いについて、ドイツの新聞は、アメリカのオバマ大統領が3年前からメルケル首相を対象にした一連の情報収集活動を把握していたと伝え、アメリカに説明を求める声がさらに強まりそうです。

これは、ドイツの大衆紙「ビルト」が27日、盗聴に関わっていたとされるアメリカのNSA=国家安全保障局の高官の話として伝えました。

それによりますと、オバマ大統領は3年前の2010年、NSAのアレキサンダー長官からメルケル首相を対象にした一連の情報収集活動について報告を受け、オバマ大統領はそのまま活動を続けるよう指示したということです。

また、ビルトは、オバマ政権の下でメルケル首相に対する盗聴活動が強化され、政府内で用意された盗聴防止機能を高めた携帯電話も対象になっていたと伝えています。

オバマ大統領は23日、メルケル首相との電話会談で、首相の携帯電話の盗聴について知らなかったとして、もし知っていたらやめさせていたと述べたと伝えられていますが、報道が事実であればオバマ大統領が行った釈明と食い違うことになり、アメリカに詳細な説明を求める声がさらに強まりそうです。

米機関「事実ではない」
ドイツの新聞が、アメリカのオバマ大統領が3年前からメルケル首相を対象にした一連の情報収集活動を把握していたと伝えたことについて、アメリカのNSA=国家安全保障局は27日、事実ではないとする声明を発表しました。
NSAはこの中で、「アレキサンダー長官は、2010年に、疑いが持たれているメルケル首相を含めた情報収集活動についてオバマ大統領と話し合ったことはない。さらに、伝えられているようなその後の情報収集活動についても議論したことはない。報道は事実ではない」としています。

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