2014年1月25日土曜日

都知事選 : 都知事選を前にして――絶対に忘れてはいけないいくつかのこと (雨宮処凛) : (小泉は)「あなたが視察すべきはフィンランドの最終処分場などではなく、劣化ウラン弾がブチ込まれたイラクではないのか。今もさまざまな病気に苦しむ子どもたちがいる病院をまずは視察し、自分が支持した戦争の果てに起きている残酷すぎる現実を直視すべきではないのか、と。」


都知事選を前にして――絶対に忘れてはいけないいくつかのこと――の巻

(略)

 しかし、11年前の小泉氏は、イラクに「核のゴミ」が降り注ぐことに積極的に加担したのだ。
 だからこそ、フィンランドの施設で脱原発を確信したという一報に触れた時、私は猛烈に腹が立った。

 あなたが視察すべきはフィンランドの最終処分場などではなく、劣化ウラン弾がブチ込まれたイラクではないのか。今もさまざまな病気に苦しむ子どもたちがいる病院をまずは視察し、自分が支持した戦争の果てに起きている残酷すぎる現実を直視すべきではないのか、と。

 劣化ウラン弾は、「核のゴミ」の、最悪の処分方法が具現化した兵器だ。最終処分場でそこまで「脱原発」に目覚めたならば、もうひとつの「最悪の処分方法」に、なぜ目を向けないのだろう。私たちが、あのことを「忘れた」とでも思っているのだろうか。だとしたら、舐められているにもほどがある。

 私が今、もっとも興味があるのは、細川氏が、そんな小泉氏の数々の誤りについてどう思い、そしてどうしようと思っているのかということだ。「脱原発」ということはわかった。その上で、これまで破壊されてきた人々の生活や雇用をどう再建するのか。

 ただでさえ、東京都には、脱法ハウスやネットカフェ難民といった格差社会の歪みが集中している。格差と貧困が拡大した「ツケ」を、人生を台無しにしながら支払わされている層が大勢いる。1%の持つ者と、99%の持たざる者の対比がもっとも鮮やかなのが東京だろう。

(略)

↑ 本文読むべし。


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