2014年2月20日木曜日

「アベノミクスで強力な軍隊」内閣官房参与の本田悦朗氏が米紙に語る (ハフィントンポスト) : 本田氏は、「アベノミクス」の背後にナショナリスト的な目標があることを隠そうとしない。同氏は、日本が力強い経済を必要としているのは、賃金上昇と生活向上のほかに、より強力な軍隊を持って中国に対峙できるようにするためだと語った。

ハフィントンポスト
「アベノミクスで強力な軍隊」内閣官房参与の本田悦朗氏が米紙に語る
The Huffington Post  |  
投稿日: 2014年02月20日 12時41分 JST  |  更新: 2014年02月20日 12時41分 JST

安倍首相のブレーンを務める経済学者の本田悦朗氏が、アベノミクスの目標の一つに、軍事力を強化して中国に対抗することがあると語っていることを報じた。アメリカの新聞「ウォール・ストリート・ジャーナル」の電子版にインタビュー記事が掲載された。

同紙は本田氏を「安倍晋三首相の経済再生計画で中心的な役割を担う顧問(内閣官房参与)だが、戦時中の話を熱く語るナショナリストでもある」と紹介した上で、以下のように書いている。

本田氏は、「アベノミクス」の背後にナショナリスト的な目標があることを隠そうとしない。同氏は、日本が力強い経済を必要としているのは、賃金上昇と生活向上のほかに、より強力な軍隊を持って中国に対峙できるようにするためだと語った。同氏は中国に「深刻な脅威を感じている」としている。

(WSJ.com「ナショナリスト本田悦朗氏がアベノミクスで目指す目標」2014/02/19 13:15)
また、このインタビューの中で、昨年12月の安倍首相の靖国参拝についても、本田氏は言及。太平洋戦争で自爆攻撃をした「神風特攻隊」を引き合いに出して理解を求めたという。

本田氏は大学教授でもあるが、その言わんとすることを強調するため神風特攻隊が米空母に体当たりするさまを頭の高さに上げた左手を落として表現した。同氏は「日本の平和と繁栄は彼らの犠牲の上にある」と、目を真っ赤にさせながら言い、「だから安倍首相は靖国へ行かなければならなかったのだ」と語った。

(WSJ.com「ナショナリスト本田悦朗氏がアベノミクスで目指す目標」2014/02/19 13:15)
ただ、このインタビュー記事について本田氏は「発言の趣旨を違えて報じている」と批判した。47NEWSによると本田氏は以下のように述べて、靖国参拝について書かれた部分について反論したという。

本田悦朗内閣官房参与は20日、安倍晋三首相の靖国神社参拝を称賛したとの米紙ウォールストリート・ジャーナルによるインタビュー記事に関し「靖国神社は日本国民にとって特別な場所という例として説明した。ああいう記事になり予想外だ」と官邸で記者団に反論した。

(47NEWS『本田参与「発言趣旨違う」と反論 米紙記事に』2014/02/20 12:13)

MSN
「戦時中の話を熱く語るナショナリスト」米紙が本田参与の紹介記事 「真意伝わらず驚き」
2014.2.20 13:13

 米紙ウォールストリート・ジャーナルは19日付の電子版で、安倍晋三首相の経済ブレーンである本田悦朗内閣官房参与のインタビュー記事を掲載し、「戦時中の話を熱く語るナショナリスト」などと、首相の靖国神社参拝に賛意を示した部分を中心に報じた。本田氏は20日、首相官邸で記者団に「発言の真意が伝わらなかった。予想外の記事で驚いている」と述べた。

 本田氏は同紙で「首相が靖国神社参拝を避けている限り、国際社会での日本の立場は非常に弱い」と言及、神風特攻隊についても「日本の平和と繁栄は彼らの犠牲の上にある。だから首相は靖国へ行かなければならなかったのだ」と語ったとされる。

 これについて本田氏は記者団に「非公開が前提だと思い、ざっくばらんに説明した」と強調した。

 また「日本が力強い経済を必要としているのは、より強力な軍隊を持って中国に対(たい)峙(じ)できるようにするためだ」との記事には、「全く言っていない。経済の基盤が緩むと東アジアが不安定になる可能性があると言った。発言をつなぎ合わせて記者がストーリーを作ったのだろう」と反論した。

YAHOOニュース
「力強い経済、軍事力で中国に対峙のため」
日本テレビ系(NNN) 2月20日(木)10時51分配信

 経済分野で安倍首相のブレーンとなっている本田悦朗内閣官房参与がアメリカの有力紙のインタビューに応じ、「日本が力強い経済を必要としているのは、より強力な軍事力を持って中国に対峙(たいじ)できるようにするためだ」などと話した。

 19日付の「ウォール・ストリート・ジャーナル」のインタビューで、本田氏は中国に「深刻な脅威を感じている」との認識を示し、「日本が力強い経済を必要としているのは、賃金上昇と生活向上の他に、より強力な軍事力を持って中国に対峙できるようにするためだ」と語ったという。

 また、本田氏は第二次世界大戦中の神風特別攻撃隊について触れ、「日本の平和と繁栄は彼らの犠牲の上にある。だから首相は靖国へ行かなければならなかった」と述べたという。靖国神社参拝をめぐっては、衛藤首相補佐官がアメリカ政府の対応を「失望した」などと批判したばかりで、今回の本田氏の発言も波紋を広げる可能性がある。

0 件のコメント: