2014年6月30日月曜日

旧日本軍跡地のパネル撤去 (NHK) : 奈良県天理市 教育委員会は撤去した理由について「県の内外の市民およそ20人から根拠が不確かだなどと指摘された。さまざまな意見があるので外した」と話しています。

NHK
旧日本軍跡地のパネル撤去
06月26日 08時04分

太平洋戦争中に朝鮮人労働者が、現在の奈良県天理市にあった旧日本軍の航空基地の建設工事で働かされたなどと記した説明用のパネルを、天理市が基地の跡地から撤去したことがわかり、地元の市民団体が理由の説明を求めています。

撤去されたのは、太平洋戦争中に現在の天理市に建設された旧日本軍、「大和海軍航空隊大和基地」の、跡地に設置されていた説明用のパネルです。

市教育委員会によりますと、パネルは市と教育委員会が19年前、地域の歴史を後世に伝えようと市民団体の調査をもとに設置しましたが、ことし4月に撤去したということです。

パネルには基地の建設工事で、「朝鮮人労働者が動員や強制連行によってつれてこられ、きびしい労働状況の中で働かされた」と記されています。

また「『慰安所』が設置され、朝鮮人女性が強制連行された」と書かれていて、パネルは現在、市役所で保管されているということです。

教育委員会は撤去した理由について「県の内外の市民およそ20人から根拠が不確かだなどと指摘された。さまざまな意見があるので外した」と話しています。

一方、パネルの設置に関わった地元の市民団体は「市は『歴史や人権学習』のためにパネルを設置したと説明していた。撤去したのであれば市民に対し理由を説明すべきだ」と話していて市に対し詳しい説明を求めて申し入れを行うことにしています。



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