2014年10月27日月曜日

1万円札裁判で暗黒舞踏を披露した麿赤兒が裁判長に「僕は証人ですか?証拠品ですか?」って訊いて「どっちでもいいです」って言われて証拠品席でずっと踊ってたってのが最高だったな。 ⇒ 「千円札裁判」のときに身体中に洗濯ばさみを付けて証拠品として登場したのは、土方巽に弟子入りを希望していた「ニイジマ君」という青年でした ^^。 /  写真は『赤瀬川原平の文章 オブジェを持った無産者』( 赤瀬川原平著 現代思潮社 1970年) / 【NEW】赤瀬川原平さん語録(『朝日新聞』2014-10-29) 「仲間と冗談が言えさえすれば、旅でも労働でも楽しいんです」(07年)などなど             



「1万円札裁判」は「千円札裁判」のことだと思う。
これも「どっちでもいい」
麿赤児が秀逸!

(追伸)
今となっては、これも「どっちでもいい」ことにしようっと。




遂に出た! ↓



これは「ニイジマ君ではない?  ↓


「ニイジマ君」らしい・・・






赤瀬川原平の芸術原論 1960年代から現在まで @ 千葉市美術館
2014年10月13日

貨幣と美術

赤瀬川原平と「模型千円札裁判」

現代美術家の赤瀬川原平が1963年の三つの展覧会に出品した千円札紙幣の"模型"が「実物大の千円紙幣に紛らわしい外観を有する」として裁判行われた。1963年2月、個展「あいまいな海について」の際、千円札の表側を写真製版の方法によって印刷し、その裏面に、個展の案内とかれのモチーフを刷ったものを案内状として製作し、それを現金書留封筒に入れて郵送した。1963年3月、読売アンデバンダン展では約2メートル四方のパネルをクラフト紙で梱包したもの、表側だけを一色刷りした千円札の原寸大の模型多数を出品した。1963年5月、ハイ・レッドセンターによるミキサー計画「三つの観念の絵画的展示」では模型千円札をパネルにすきまなく貼り合わせ、その一枚一枚を太いボトルでとめた作品、千円札の片面が並んで一色刷りされているクラフト紙で、日常生活のさまざまな物体を梱包した作品、それに原寸大の模型千円札多数など出品した開催した。検査官は、これらのうち千円札の片面を一色刷りにしたものすべてをとりあげた。1965年、模造千円札を使用した作品で東京地検より起訴され、1967年東京地方裁判所第701号法廷で行われた第1審最終公判の判決は懲役3カ月、執行猶予1年の有罪となる。判決を不当として上告するが1970年、有罪となる。緑に黒をまぜたインクを用いた印刷による千円の日本銀行券約900枚の模造の点については無罪となる。押収され没収されるものが印刷用銅板一枚のみで、他は作品として返還される。 当時の法廷では瀧口修造、中原佑介など著名な美術評論家達が特別弁護人として参加し、近代~現代の美術講議が繰り広げられるという前代未聞の"芸術裁判"となった。

(略)

(おわり)

オススメ本
赤瀬川原平の文章 オブジェを持った無産者
赤瀬川原平 著 現代思潮社 1970年


『朝日新聞』2014-10-29夕刊



■読んだ本
千利休―無言の前衛 (岩波新書)
千利休―無言の前衛 (岩波新書)

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