2015年10月26日月曜日

日銀の追加緩和への壁 (久保田博幸) : 今度の展望レポートでは物価や景気の見通しが下方修正される可能性が高い。もしそれを意識して追加緩和を行うであれば、これまで黒田総裁が主張してきた物価の基調についての考え方をあらためる必要がある。さらに二度の大胆な緩和で消費者物価指数が上がらなかったことの説明も必要となる。

YAHOOニュース
日銀の追加緩和への壁
久保田博幸  | 金融アナリスト
2015年10月26日 9時43分配信

(略)

ただし、日銀が追加緩和をするにはいくつかの壁が存在している。たしかに今度の展望レポートでは物価や景気の見通しが下方修正される可能性が高い。もしそれを意識して追加緩和を行うであれば、これまで黒田総裁が主張してきた物価の基調についての考え方をあらためる必要がある。さらに二度の大胆な緩和で消費者物価指数が上がらなかったことの説明も必要となる。もしそれが原油安や消費増税とかの影響とするのであれば、日銀の金融政策とは違ったところの要因となりうる。大胆な金融緩和で物価が上がるという理論立てにも疑問も生じさせかねない。さらに追加緩和で物価上昇に働きかけられるとの説明にもかなり無理が出てくる。

政府の経済対策とも呼応して、世界的な景気低迷による景気下振れの回避のためとして、何でも良いから追加緩和を行うとしても、すでに追加緩和への在庫も限られている。・・・

(略)



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