2016年3月27日日曜日

アベノミクス主力エンジン失速、春闘ベアが昨年比大幅減 (ニューズウィーク日本版) ; 政府内に焦りが生じているのは、足元における個人消費の低迷が続き、今年1─3月期の成長率が2四半期連続のマイナスになれば、アベノミクス下で初めての景気後退に陥り、内外の市場関係者から批判されかねないためだ。


 (略)

 政府内にあるいらだちは、2つの数字で説明ができる。1つは昨年12月末に355兆円に積み上がった企業の内部留保。過去最高水準を更新し続けているのに対し、人件費の総額は、過去10年で一進一退を繰り返し、トレンドとしては横ばいにとどまっている。

 昨年末の官民対話では、高収益企業が率先し、昨年を上回る賃上げ実現を期待することで官民が一致した。

 しかし、ふたを開けてみれば、今年の春闘における主要業種のベアは、昨年の半分以下の水準が続出。「このままでは、来年の消費増税分を所得増でカバーできそうにない」と、別の政府関係者は懸念する。

 政府内に焦りが生じているのは、足元における個人消費の低迷が続き、今年1─3月期の成長率が2四半期連続のマイナスになれば、アベノミクス下で初めての景気後退に陥り、内外の市場関係者から批判されかねないためだ。

 (略)

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