2018年1月20日土曜日

日中戦争に派遣の漫才師、横山エンタツの日記写しを発見 / エンタツ慰問記、困惑と郷愁「死体、何の気も起らない」;「南京事件」後に慰問で南京市を訪れた漫才師「エンタツ」の日記に書かれていたもの。 「兵隊さんの足許に十五六の死体が並んで居る」「死体の浮んで居たクリークの水 揚子江の水を呑んだと新聞でよく見たがそれを僕達は始めて体験した」  


 (略)

 日記は一行が上海に着いた1月17日から、帰国した2月13日までほぼ毎日書かれていた。南京入りして2日目の1月24日付には、揚子江沿岸部の下関(シャーカン)を訪れたと記す。日本軍による南京陥落から6週間後だ。

 「その当時は敵の死体で一ぱいだったそうだが凡(すべ)て我軍の制理であとかたもなし しかし川にはあちこち浮んで居る」(原文ママ、以下同)

 日々の出来事とは別に、箇条書きされたメモもあった。「水がない クリークの死体の水だ だから僕はオブラードで水を包んでのんだ」。クリークとは水路のこと。後にSPレコードに吹き込んだ日中戦争がテーマの漫才「新戦術」「笑ふ城壁」に同じ趣旨のくだりがある。

 日本軍を題材としたこんなメモも書き残していた。

 「砲台の上に沢山(たくさん)の支那の死体がある 日本軍が(死体砲台)」(篠塚健一)


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